えばーずらいん

時よ止まれ 君は誰よりも美しいから
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【感想】 Fate/Apocrypha vol. 2 ~ 4 

Vol. 2 黒の輪舞 / 赤の祭典
Fate_Apocrypha_vol2.jpg


Vol. 3 聖人の凱旋
Fate/Apocrypha vol.3(書籍)Fate/Apocrypha vol.3(書籍)
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Vol. 4 熾天の杯
Fate/Apocrypha vol.4(書籍)Fate/Apocrypha vol.4(書籍)
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[著者]
東出祐一郎


[イラストレーター]
近衛乙嗣


[ひとこと]
てめーやっぱり Fate じゃんかよー!



[あらすじ]
第三次聖杯戦争の折に冬木の地から失われた大聖杯「第七百二十六号聖杯」がルーマニアで発見されたことから物語は始まる。

大聖杯を奪い、隠匿していたユグドミレニア家はその聖杯をシンボルに掲げ、魔術協会からの離反を宣言する。それを討伐すべく派遣された魔術協会の部隊はユグドミレニアのサーヴァントに壊滅させられてしまうが、最後の生き残りが大聖杯の予備システムの起動に成功。

これにより本来の7騎に加えて更に7騎、計14騎ものサーヴァントを召喚することが可能になった。ユグドミレニアの7騎のサーヴァントに対抗すべく、魔術協会側の魔術師もまたサーヴァントを召喚する。

こうして、大聖杯を奪ったユグドミレニア家の魔術師たちである「黒」の陣営と、ユグドミレニア家の討伐のために魔術協会に雇われた魔術師の集まりである「赤」の陣営、二つの勢力によって舞台となる街トゥリファスにて7対7の「聖杯大戦」が開始された。





以下、内容に触れています。





[感想]
fate
1. 運命の力、物事の定め、神の摂理
2. 〔避けられない〕運命、宿命
3. 〔最終的な〕結末、結果
4. 悲運、最期、破滅



しばらく感想なんて書いてなかった訳だけど、丁度切り良く読み終わったし、以前みたいに気負うと疲れるので、つらつらと書いていこうと思った。的を得ていない文章になってしまうが、そこはご容赦を。


vol. 1 は導入部であり、これからどうなるのだろうかと、これまでにない 7 vs 7 という大戦形式への興奮を感じていた。同時に、薄っぺらくなったりしないだろうか、駆け足になったり(そのように感じたり)しないだろうかという不安を抱いていたが、そんな危惧は不要であったようだ。


『一度挫折した者たちが(願い)救いを求める』という Fate のベースは十分に描かれているし、自分の意思さえなかった、現状に疑問を抱かなかったホムンクルスが、自我を持ち、英霊の人間に対するスタンスや人間がつくりだした地獄の様子、その他色々なものに触れて、人間という存在について考え、少しずつ成長していく様は非常に面白いと思う。


人の救いのあり方を見極めてなお人間に対して諦めない少女と、全て善とするために人の救いのあり方を追い求める少年。この物語の結末はどうなるのだろうか。同じ『キリスト教の信者』であり、『奇跡を起こしたと言われる神童』であり、『同志達のために戦った英雄』である二人の聖人。とくに少年の考える人類の救済は、ゴールに近づいているものの、いまだ分からないことも多い。最後の展開が楽しみである。


人間に対して諦めないで欲しい。と少女はホムンクルスに言った。
人間の業を直視し、身に受けてなお、彼女は人間に対して諦めていない。



人間に一つの善が無くても、ただ総体として善になることがあると思う。何が善かはさておき。ただ、それを見て、全てが善だと喜ぶのは簡単であると思う。
人間に一つの悪が無くても、ただ総体として悪になることがあると思う。何が悪かはさておき。ただ、それを見て、全てが悪だと醒めるのは簡単であると思う。



とりあえずはこの物語の結末をしっかりと見たいと思っている。




[メモ(ネタバレ)]
・世界観
第二次世界大戦前夜に執り行われた第三次聖杯戦争。その最中に何者かによって冬木市の大聖杯が奪われた結果、世界中で小規模な亜種の聖杯戦争が起きているという、Fate/stay night の並行世界が舞台。
第三次の時点で冬木市から大聖杯が失われているため、『Fate/Zero』の第四次聖杯戦争、『Fate/stay night』の第五次聖杯戦争は発生していない。
第三次聖杯戦争において、アインツベルンがアヴェンジャーを召喚した結果が第四次聖杯戦争と第五次聖杯戦争が発生した世界であり、ルーラーを召喚した結果が Apocrypha の世界。




・ルーラー
聖杯大戦の審判役として大聖杯に召還された統治を司るサーヴァント。
真名はオルレアンの乙女、ジャンヌ・ダルク。
肉体、霊格を含めたあらゆるものが彼女と一致するフランス人の少女であるレティシアに憑依するという異常な形で現界している。


・レティシア
フランスの女学生。
ルーラーの知識や記憶などは彼女のものが用いられている。数学が苦手。かわいい。


・ジーク
黒の陣営のサーヴァントの魔力供給源として造られたホムンクルス群の一体。
黒のセイバーの心臓を与えられている。
ある戦闘により重症を負うが、黒のバーサーカーの雷により蘇生。自身をジークフリートとして使役できる竜告令呪(デッドカウント・シェイプシフター)を発現させる。
遺志が強く、一方で他者の感情の機敏には疎い一面も。


・赤の陣営
・獅子劫 界離
赤のセイバーのマスター。フリーランスのネクロマンサー。
過去に先祖が交わした契約の代価により子を成せない身体で、聖杯に掛ける願いはその呪いの除去。


・シロウ・コトミネ
赤のアサシンのマスター。聖堂教会から派遣された監督役を兼任する神父。
大戦開始直後より、獅子劫を除く赤の陣営のマスターのサーヴァントを事実上支配化に置いており、令呪・マスター権を合法的に取得している。
正体は、第三次聖杯戦争にてアインツベルンが召還したルーラー、天草四郎時貞。
第三次では、終盤まで勝ち残るが、ダーニックらが聖杯を奪取したことで聖杯戦争は崩壊。その際、辛うじて聖杯に触れていたため、受肉を果たしていた。
言峰璃正の支援により養子になっていた。
願いは全人類の救済。
「万人が善性であり、万人が幸福である世界。あらゆる悪が駆逐された『この世全ての善』を手に入れる」という己の野望を成就させようとしている。


・赤のセイバー
真名はアーサー王に反旗を翻した叛逆の騎士、モードレッド。
願いは選定の剣に挑戦すること。
アーサー王の仇敵、モルガンの子であり、アーサー王の嫡子。


・赤のランサー
真名はインドの叙事詩マハーバーラタに登場する不死身の大英雄、カルナ。
クンティーが太陽神スーリヤとの間に生んだ子。
大英雄アルジュナを宿敵とする。
自らを召喚したマスターに仕えることが第一義。


・赤のアーチャー
真名はギリシャ神話に登場する純潔の狩人、アタランテ。
願いは全ての子供たちが幸福に暮らせる世界の実現。
ルーラー(ジャンヌダルク)が幼い黒のアサシンの思念を切り捨てたため激昂し、ルーラーを執拗に狙うようになる。


・赤のライダー
真名はトロイア戦争を駆け抜けた駿足の大英雄、アキレウス。
高位の神性を保有する者以外の攻撃を無効化する不死の能力を持つ。
生前、自らを育ててくれた黒のアーチャーとは因縁が強く、一騎打ちでの決着を望んでいる。


・赤のキャスター
真名はイングランドの劇作家、ウィリアム・シェイクスピア。
キャスターではあるが魔術師ではなく、工房や道具の作成、使い魔の使役などは不可能。
最高の物語を目撃することを目的としている。


・赤のアサシン
真名はアッシリアの女帝、世界最古の毒殺者、セミラミス。
アサシンとして召喚されながら、キャスターの能力も有する二重召喚というスキルを持つ。


・赤のバーサーカー
真名はトラキアの剣闘士であり第三次奴隷戦争の指導者、スパルタクス。
狂化のスキルは EX で会話は可能だが、意思の疎通は不可能。
最も困難なことを実行する、圧政者に立ち向かうという行動原理のみを本能とする


・黒の陣営
・ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア
黒のランサーのマスター。ユグドミレニア一族の長。
時計塔では最高位の王冠の階位に就き、元素転換の講師をしていた。
政治的な手腕に長ける。
かつては冬木の第三次聖杯戦争にマスターの一人として参戦しており、その際に大聖杯をナチスと共に強奪し、ルーマニアに隠匿してきた。


・フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア
降霊術と人体工学において類い希な才能を見せる一族中でも随一の傑物。
ただし、非情に成り切れない人格で、魔術師としての精神的な脆さが対アサシン戦を切欠に顕在化。結果的に魔術師当主の資格を弟カレウスに譲渡することになるが、マスターとしての責務から大戦には参加を続ける。


・カレウス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア
黒のバーサーカーのマスター。フィオレの弟。
使用する魔術は召喚術。
魔術師としては凡庸だが、性格は(どちらかと言うと)姉よりも魔術師に向いている。
姉からフォルヴェッジ家当主の座と魔術刻印を譲り受ける。


・ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア
黒のセイバーのマスター。
没落しつつあるが、錬金術の名家、ムジーク家の継承者。
小心者ゆえサーヴァントとのコミュニケーションを放棄したことが原因で失態が続き、セイバーの自害という形でサーヴァントを失う。
最終的には、いろいろあったが、ジークやホムンクルスたちのサポートを行い、一人ミレニア要塞に残りながら周辺勢力への調停など敗戦処理を担当することになる。


・セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア
黒のライダーの(元)マスター。
黒魔術を生業とし、他者を傷つけ、虐げることに悦びを覚える危険人物。
一族の悲願や大戦の勝利には興味が無く、黒のライダーを苦しめることに快楽を感じている。


・ロシェ・フレイン・ユグドミレニア
黒のキャスターのマスター。
人形工学を得意とし、ゴーレムには興味があるが、人間には一切興味を持たない。
ゴーレム作成の大家であるキャスターだけは先生と呼び、尊敬の念を抱いているように見えるが。。。


・六導令霞
黒のアサシンのマスター。魔術師でもなんでもない日本人。
新宿で娼婦をしていたらしい。
最初はアサシンを召喚した相良豹馬によって生贄にされかけるが、アサシンにマスターとして選択され、ルーマニアに向かうことになる。
パイロット版では主人公だったらしい。


・黒のセイバー
真名はドイツの英雄叙事詩ニーベルンゲンの歌の主人公、ジークフリート。
強敵との死力を尽くした戦いを望み、義を重んじる高潔たる大英雄。
ホムンクルス(後のジーク)を救うため、自身の心臓を与えて消滅する。


・黒のランサー
真名はワラキア公国の君主、串刺し公、ヴラド三世。
信仰心に篤い人格者であり、付き従うものには寛大な態度で接する。
願いは吸血鬼ドラキュラとして汚された自身の汚名返上。


・黒のアーチャー
真名はケンタウロス族の大賢者、半人半馬の怪物ケイローン。
本来の姿では真名が容易に露見してしまうため、一部ステータスの低下を代償に人の姿で召喚されたらしい。
礼儀正しく、物腰の柔らかな好青年で、マスターやサーヴァント達にアドバイスを授ける参謀の様な役割も兼ねる。
最高水準の弓使いでありながら、医術の心得もあり、戦術眼も極めて高い。


・黒のライダー
真名はシャルルマーニュ十二勇士随一の美丈夫アストルフォ。
理性が蒸発しているとされ、ムードメーカーでもありトラブルメーカーでもある。
どう見ても美少女にしか見えず、いわゆる男の娘。
自我を持ったホムンクルス(後のジーク)と友人となり、彼の逃亡に尽力する。


・黒のキャスター
真名はカバラ基盤を生み出したスペインの哲学者、アヴィケブロン。
ゴーレムを極めた魔術師で、ロシェからは先生と慕われている。
偏屈な厭世家ではあるが、弟子のように振舞うロシェを悪くは思っていなかったようだが、悲願である冠:叡智の光(ゴーレム・ケテルマルクト)の鋳造と比べれば大したことはないと感じていた様子。


・黒のバーサーカー
真名はヴィクター・フランケンシュタインの生み出した人造人間、フランケンシュタイン。
狂化のランクが低く、言語能力は失われているもの、思考能力は十分にあり、簡単な意思疎通ならば可能。
なぜか少女の容姿。
聖杯への願いは、自分と同じ存在の伴侶を得ること。
乙女の貞節(ブライダル・チェスト)により周囲の余剰魔力を吸収し、ほぼ永久機関的に戦うことが可能。
赤のセイバーに放った自爆攻撃型の宝具、磔刑の雷樹(ブラステッド・ツリー)が、巻き込まれたホムンクルス(ジーク)に影響を与え、黒のセイバーとして彼を蘇生させることになる。


・黒のアサシン
真名はイギリスの連続殺人鬼、ジャック・ザ・リッパー。
ただし、正体は産業革命の折、ロンドンで虐げられていた子供たちの怨念の集合体。
赤黒、両陣営のサーヴァントとマスターを倒すために暗躍するが、途中でマスターを失い、怨霊としての本性が開放される。
それによって具現化された『子供が物として消費されるが、善も悪もない人間が作り上げた世界』にルーラー、ジーク、赤のアーチャーが取り込まれることになる。また、この経験がジークに人間とは。という想いを抱かせることになる。


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【感想】 艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します!  

艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します! (ファミ通文庫)艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します! (ファミ通文庫)
(2013/11/30)
築地俊彦

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[著者]
築地俊彦


[イラストレーター]
NOCO



以下、内容に触れています。



[感想]
(1)艦これの公式ノベライズ第一弾である。正直言うと全く期待してなくて、ドタバタハーレムラブコメに意味不明なシリアス混ぜられるかもと懸念していた。で、アンソロコミックを買うときについでに購入した次第であるが、読んでみると悪くはなかった。

(2)陽炎型駆逐艦一番艦の陽炎が主人公。呉鎮守府から横須賀鎮守府に異動になった彼女が、問題児とされている駆逐艦達と駆逐隊(チーム)を組むことになり、訓練や実戦を通じてお互いに信頼関係を築いていくという青春ものであった。

(3)お世辞にも人気が高いとは言えない駆逐艦(陽炎、曙、皐月、長月、霰、潮)を中心としており、どのような物語になるのかと思ったが、駆逐艦ならではの視点があって面白かったです。駆逐艦特有ののチームワークへの意識、艦娘としての気概、駆逐艦から見た巡洋艦・戦艦など、ノベライズならではの描写があって面白かった。

(4)艦これの世界観は明言されていない部分も多いが、そこそこ自然に描かれていたと思う。艦娘や鎮守府の存在など、挙げればきりはないが、嫌悪を感じる説明は無かったように思える。

(5)ただ、シリアスな場面まで原作のセリフを引っ張ったり(愛宕のぱんぱかぱーん等)、金剛たちが敵を見つけられなかった際に『羅針盤が狂った』と原作でもアレな理由をワザワザ付けたことに違和感を感じた。ギャグ要素が少なめの青春スポコン系だったので、余計に浮いてしまった感。

(5)まぁ、文句を言うとするとその程度なので、トータルとしてはそこそこ楽しめたのだが、よくあるお話と言われるとそれまでなので、悪くはないという評価にしておきます。

【感想】 終末録音 / the Garden of oblivion 

劇場版 空の境界 未来福音 来場者特典 小説  奈須きのこ劇場版 空の境界 未来福音 来場者特典 小説  奈須きのこ
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不明

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[著者]
奈須きのこ


[イラストレーター]
武内たかし
森井しずき


[ひとこと]
空の境界初のファンディスク




以下、内容に触れています。




[感想]
ええ、よくてよ
はい、よくてよ

(1)黄路 美沙夜であった。その一言で読んだ人には通じる気がする。あくまで気であるが。

(2)劇場版 空の境界 未来福音の来場者特典で、真面目な内容かと思いきや、史上初空の境界のファンディスク仕様であった。シリアスか何なのか分からない謎解き要素を軸として、メタ要素やキャラ能力を活かしたとんでも展開で笑いをとるという奈須きのこ製ファンディスクお得意の流れであった。

(3)魔法使いの夜をプレイされた方は、ショートシナリオの『誰も寝たりしてはいいけど笑ってはならぬ』を想定して欲しい。丁度あんな感じである。

(4)なぜか表紙に出ていない黄路 美沙夜が頻繁に登場するが、彼女の魅力を感じていただければいいかと思う。表紙に出ていないことに関しては突っ込んではいけないらしい。

(5)未来視が出来、物事の終末という悲しみに対して、頻繁に触れている瀬尾。彼女に対しての共感を誘う物事をキーにしてはいるが、細かいことは抜きで楽しめばいいんじゃないかと思った。

Fate/Apocrypha vol. 2 -黒の輪舞/赤の祭典- 

Fate/ApocryphaFate/Apocrypha
(2012)
TYPE-MOON BOOKS

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[著者]
東出 祐一郎


[イラストレーター]
近衛 乙嗣


[ひとこと]
TYPE-MOON ファンを騙すことに特化した概念武装

その名は聖書外典(アポクリファ)


[あらすじ]
第三次聖杯戦争の折に冬木の地から失われた大聖杯「第七百二十六号聖杯」がルーマニアで発見されたことから物語は始まる。

大聖杯を奪い、隠匿していたユグドミレニア家はその聖杯をシンボルに掲げ、魔術協会からの離反を宣言する。

それを討伐すべく派遣された魔術協会の部隊はユグドミレニアのサーヴァントに壊滅させられてしまうが、最後の生き残りが大聖杯の予備システムの起動に成功。

これにより本来の7騎に加えて更に7騎、計14騎ものサーヴァントを召喚することが可能になった。

ユグドミレニアの7騎のサーヴァントに対抗すべく、魔術協会側の魔術師もまたサーヴァントを召喚する。

こうして、大聖杯を奪ったユグドミレニア家の魔術師たちである「黒」の陣営と、ユグドミレニア家の討伐のために魔術協会に雇われた魔術師の集まりである「赤」の陣営、二つの勢力によって舞台となる街トゥリファスにて7対7の「聖杯大戦」が開始された。





以下、内容に触れています。





[感想]
(1)完全にミスリードに嵌められた。ここまで綺麗にしてやられたのは Ever17 や車輪の国、向日葵の少女以来かもしれない。一般的な TYPE-MOON (以下、型月) ファンであれば、ある程度型月コンテンツに触れたことのあるプレイヤーであれば、当然思い込むであろう事柄を上手く利用したミスリードである。よくもやってくれたな、東出祐一郎!という感じである。


(2)騙された今となっては、ライターがそこまであからさまな設定を使う訳ないと思えるが、思い込みとは怖いものだ。同時に、自分の思い込みの強さが、この楽しみを引き起こしてくれた訳で、非常に複雑な気分になる。


(3)さて、脱落したサーヴァントも出始め、聖杯大戦はクライマックスに向けて着実に前進している。赤、黒、ルーラー、ジーク、個々の想いが入り乱れる草原での乱戦は非常に面白く、戦闘描写も良く、テンション上がるものであった。


(4)登場人物の多さに対して、非常に上手くまとまっているが、どうしても駆け足になるのは仕方なくも残念なところ。私にとっての Fate シリーズの面白さの一つである『それぞれのサーヴァント、マスターの思惑(過去の蓄積)』は隙間を見てしっかり描かれているものの、濃厚に描かれるかはあまり期待できないと思った。


(5)とは言え、聖杯大戦、外典と見れば、非常に面白く、Fate の新しい楽しみ方を与えてくれたライターには素直にありがとうの一言である。後半~ラストで大きく物語が動いた 2 巻だが、3 巻でどうなるのか、全く予想できない。1 巻で感じたワクワク感はまだまだ十二分に残されている。


【感想】空の境界 未来福音 the Garden of sinners/recalled out summer (再読) 

空の境界 未来福音 (星海社文庫)空の境界 未来福音 (星海社文庫)
(2011/11/11)
奈須 きのこ

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映画を観てきたので読み直したのである。


[作者]
奈須きのこ
武内崇


[ひとこと]
願わくば、幸多からん事を。



[あらすじ]
(1) 1998年8月 01_feline -August, 1998-
両儀式と浅上藤乃の戦いから幾日か経ったある日、
黒桐幹也は式の部屋に一匹の黒猫を預け、
その里親を探しに遠出する。
黒猫はただ、じっと幹也の帰りを待つ。
そんな中、式は藤乃との戦いで失った左腕の義手に痛みを感じていた。



(2) 未来福音 Möbius ring
1998年8月、黒桐幹也はひょんな事から未来を視る事ができる少女・瀬尾静音と出会う。
喫茶店アーネンエルベで幹也と静音はひと時の会話を楽しむが、
その裏では連続爆弾魔事件が発生していた。

両儀式は偶然、事件の犯人の顔を目撃したため、その命を狙われる事になる。
爆弾魔・倉密メルカもまた、未来視の眼を持っていた。

静音の未来とメルカの未来。
それは同じようでいて、決定的に違う部分があった。



(3) 1998年10月 02_daylight -October, 1998-
礼園女学院の生徒・宮月は、友人だった安藤由子の自殺は自分が原因だと絶望していた。
自殺現場を訪れた宮月の前に、同じ学校の生徒である浅上藤乃が現れる。



(4) 1998年12月 03_say grace -December, 1998-
大晦日。両儀式と黒桐幹也は3年振りに二人で初詣に行くため、神社へ足を運んでいた。その途中、幹也は以前式に預けた黒猫の話を始める。



(5) 未来福音・序 Möbius link
2010年8、絵本作家の瓶倉光溜は、とある廃ビルで地元の名代の専属興信所を営みながら暮らしていた。
そこへ、親元の娘で廃ビルにも頻繁に顔を出す少女・両儀未那がやって来て、光溜に一つの依頼を伝達する。

心当たりのあった光溜は、ある占い師の元へ向かおうとするが、好奇心旺盛な未那はついて来てしまう。

1996年1月、残り少ない自由を謳歌するかのように「彼」は深夜の街を闊歩していた。そんな彼に、ある占い師が声をかける。





以下、内容に触れています。





[感想]
(1) あなたは未来が予知できるならば、どう思いますか。

(2) この物語には、未来(現在よりも時間的に後にあり、一般的に予測および測定が不可能なもの)を想いすぎる人物が何人か登場する。

ただし、そもそも普通の人々は、良い事が起こって欲しいと思うものだし、
明日が良い日になって欲しいと思うものである。

未来は予知も確定もできないが、明日が不安で仕方がないというのは誰しも経験のあることであろう。

そんな人々へプレゼンツなお話である。

(3) そういう目線で読んだ場合、瀬戸の物語が、倉密の物語が、宮月の物語が、式(織)の物語が、未来への祈り、そして想いすぎる人々への救いに思えて仕方がない。

彼らが当初考えていた『未来』というもの、
そして物語の後に彼らが想う『未来』のあり方を想像して欲しい。

(4) 未来はどうなるか分からない。
自分の望んだものは得られないかもしれない。
自分の望まないものを得てしまうかもしれない。
それでも、彼らが思った明日への想いは、今をしっかりと歩く力になるに違いない。

(5) 平凡じゃない彼らに向けて、
どうか幸多からんことを。

そして、人知れず救われた彼に向けて、
良かったねと心の中で言ってあげたい。

(6)あなたは未来が確定していたら、どう思いますか。


[追記]
2010 年、観布子の母が明るい未来が見えなくなっても、占い師を続けるのは何らかのメッセージに感じました。


【感想】 アブソリュート・デュオ III -渚に揺れる恋物語- 

アブソリュート・デュオIII 渚に揺れる恋物語り (MF文庫J)アブソリュート・デュオIII 渚に揺れる恋物語り (MF文庫J)
(2013/06/22)
柊★たくみ

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[著者]
柊★たくみ



[イラストレーター]
浅葉ゆう



[ひとこと]
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!



[あらすじ]
《生存闘争》を乗り切り、学期末の《昇華の儀》にて、
《III》へと到達した俺とユリエは、
みんなと南の島で一週間の臨海学校を行うことになる。

長い船旅の末、島に上陸し、ユリエとリーリスを伴い宿舎へ向かう途中、
《焔牙》を使う全身黒ずくめの二人組に襲われる。

しかし、その正体は。

そして、交錯する想いの欠片、少女の決意の裏で、悪意に充ちた《品評会》の幕が開ける――!!





以下、内容に触れています。





[感想]
(1)私は集団 VS 集団の、特に迎撃戦が非常に好きである。バトルものであれば、主人公が単独で無双するのも楽しいが、何らかの敵集団に対し少数ながらも各々の役割を果たし戦うチーム描写はそれ以上に好きである。

(2)上記要素があったので、単純に楽しめた。熱い。そう、単純にね。

(3)夏、海、合宿、軽くハーレムという要素を活かした、爆発しろと形容したくなる王道ラブコメはもちろん、物語前半後半それぞれの戦闘が非常に良い。あるキャラクターの再登場と、これまで見せ場に乏しくイラストがなかったトラの出番と挿絵、非常に良かったなぁ。この調子でタツにも見せ場作ってください。

(4)主人公たちの位階も III ですし、次巻くらいで IV になって真の力を発揮できるのではと期待。みやびとの絡みもさらに一波乱ありそう。ここは今後に期待です。いや、展開は読めてる気がしないでもないけど。

(5)作品自体として、ラブコメ要素もシリアス要素も安易な流れが非常に多いといえばそうなんだけど、こういうお決まりなのも、楽しみの一つですね。考えなくてもいいじゃんっていうも、娯楽として良いということで。

【感想】ファイヤーガール vol. 1 下巻 -虚惑星の魔法使い- 

ファイヤーガール 1 虚惑星の魔法使い 下巻ファイヤーガール 1 虚惑星の魔法使い 下巻
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不明

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[著者]
星空メテオ


[イラストレーター]
BUNBUN


[感想]
真剣にこの本の感想を探しにきた読者に対し、まずは非礼を詫びたい。

あらすじを少し読もう。
評判は良いのだろうか、悪いのだろうか。
星はいくつか、何点か。

おそらく、そのような軽い気持ちを持って、
検索サイトに表示されたテキストリンクをクリックしたに違いない。

非常に申し訳ない。

このページは、そのようなことについて一切触れてはいないのだ。

何一つ情報はなく、何一つ客観的なレビューは存在し得ない。

はっきり言って、無益かもしれない。





そう、このページには私個人による、非常に短い感想が書かれているだけである。

しかし、それは私を含め数多の読者が無数の作品に触れるうちに忘れていった至言と私は思う。





さて、レビュワーでない人には無関係の話にはなるが、レビューを書くことは簡単なようで非常に難しい。

作品を可能な限り客観的に、可能な限り正しく、同時に可能な限り自らを主張する。

しかし、そこに真の客観性はない。

それでもレビュワーは自分の信じる、客観性のありそうな主観をひたすらに書き連ねる。

そのような理不尽で意味のない活動の末、忘れ去られた一つの感情。

レビューを書くうちに、分かっていると思いながら、無意識的に言えなくなった原初の叫び。





本作は、レビュワー、さらには一読者に、平凡で、陳腐で、しかし非常に大切な気持ちを思い出させてくれる。







それは何かって?





それは

面白い

だよ―――

【感想】ファイヤーガール vol. 1 上巻 -虚惑星の魔法使い- 

ファイヤーガール 1 虚惑星の魔法使い 上巻ファイヤーガール 1 虚惑星の魔法使い 上巻
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不明

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[著者]
星空メテオ


[イラストレーター]
BUNBUN


[ひとこと]
共感とワクワクが生み出すライトノベルの真髄(の予感)


[あらすじ]
青藍高校に入学した日ノ岡穂群はある日、同学年の少年・東野巧に「魔法使いやんねー?」と部活に勧誘される。そこは、天才数学者によって 12 年前に発見された虚惑星(ヌテラ)を探索するための、国連所属の探検部だった。




以下、内容に触れています。




[感想]
(1) ほむらちゃんが等身大 JK かわいい。


(2) 青藍高校一年で主人公の日ノ岡穂群(ほむら)が、同学年の東野巧に、冒険部 (別世界・虚惑星 (ヌテラ) を開拓する一団体) に勧誘されることで始まる SF ジュブナイル小説。冒険心をくすぐられる SF 要素と、親しみを感じる学園青春要素が非常に上手くマッチしていた。伝奇をメインにしている『いつもの TYPE-MOON とは違う作風』であることに注意。


(3) テキストは(難解で回りくどい言い回しが少ないという意味で)簡単で、サクサク読み進められる。さらに、主人公・ほむらは普通の女子高生としてキャラクタライズされており、読者が親しみやすいように共感しやすいように描かれている ((4) で記述) ため、没入感が非常に高い。そして、読みやすさ、親しみやすさに先の読めない底の知れない展開、壮大でワクワクする設定や世界観が加わり、絶大な相乗効果を生み、ページを繰る手を止めさせない。気分が高揚し、思わず浮き足立ってしまう。


(4) 主人公・ほむらは等身大の女子高生である。
基本は明るく、東野に調子づいたり文句を言う事もある一方、怠惰であったり。。。と思ったら色々思い巡らすこともあったり、真面目になったり、はたまた拗ねたりする。こう描くと非常にキャラクター崩壊した面倒な人物のように聞こえるが、基本の長所である『明るさ』を邪魔しないように、絶妙なバランスで描かれている。

また、ある程度は男性と付き合った経験があるという設定からか、ほむらからは違和感のある『あざとさ』を感じなかったことも良かった。

本当に普通の女子高生なのである。

私はほむらの可愛さに酔いしれつつも、彼女の心の機敏に共感せずにはいられなかった。
本当に親しみやすい。

正直、vol.1 としてのつかみは完璧である。


(5) 地の文 (視点) が (今のところ) 登場人物の誰でもない第 3 者 (語り手?) によるものであるという特殊さがあり、違和感があるという意見が一定数あるようだ。私は読み始めこそ少し戸惑ったが、文章は平易であるため、数十ページ読んだ頃には戸惑いは完全に消えていた。ここは個人差が大きいのかもしれない。

むしろ、語り手の視点から描かれる、ほむら像に共感しまくっていた。本当に、つかみは完璧である。今後、物語が進み、東野に、御陵先輩に、そして、ほむらにもさらに共感できるときを楽しみにしたい。


(6) 読みやすいテキスト、親しみのわく共感できるキャラクター、壮大な SF ワールド。これらの相乗効果が生み出すファイヤーガールの世界に私は魅了されてしまった。ライトノベルの真髄が始まる予感がした。本当の未知は難解さによって示されるものではない。今後も、この『等身大 JK によるジュブナイル SF』に期待せずにはいられない。


(7) BUNBUN のほむら絵がこれまた可愛い過ぎて、生きてるのが辛い。シナリオから浮かび上がるほむらの人物像と組み合わさるとまさに凶器。可愛いは正義。ほむらちゃんは正義。


(8) 結局のところ、ほむらちゃんかわいいって思えたら、ファイヤーガールにはまってる可能性高し。

【感想】 Fate/Apocrypha vol. 1 -外典:聖杯大戦- 

Fate/ApocryphaFate/Apocrypha
(2012)
TYPE-MOON BOOKS

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[著者]
東出祐一郎


[イラストレーター]
近衛乙嗣


[ひとこと]
英霊数 2 倍
マスター数 2 倍
尋常ならざる、純粋なワクワク感



[あらすじ]
第三次聖杯戦争の折に冬木の地から失われた大聖杯「第七百二十六号聖杯」がルーマニアで発見されたことから物語は始まる。

大聖杯を奪い、隠匿していたユグドミレニア家はその聖杯をシンボルに掲げ、魔術協会からの離反を宣言する。

それを討伐すべく派遣された魔術協会の部隊はユグドミレニアのサーヴァントに壊滅させられてしまうが、最後の生き残りが大聖杯の予備システムの起動に成功。

これにより本来の7騎に加えて更に7騎、計14騎ものサーヴァントを召喚することが可能になった。

ユグドミレニアの7騎のサーヴァントに対抗すべく、魔術協会側の魔術師もまたサーヴァントを召喚する。

こうして、大聖杯を奪ったユグドミレニア家の魔術師たちである「黒」の陣営と、ユグドミレニア家の討伐のために魔術協会に雇われた魔術師の集まりである「赤」の陣営、二つの勢力によって舞台となる街トゥリファスにて7対7の「聖杯大戦」が開始された。





以下、内容に触れています。




[感想]
(1)第三次聖杯戦争の最中に何者かによって大聖杯が奪われたという。原作の並行世界が舞台。第三次の時点で冬木市から大聖杯が失われているため、『Fate/Zero』の第四次聖杯戦争(Zero)、『Fate/stay night』の第五次聖杯戦争(本編)は発生していない。

(2)Fate 作品のキーポイントであるサーヴァントシステムを改変し、魔術協会とユグドミレニア、赤陣営と黒陣営、7 vs 7 という擬似チーム形式を採用。もちろん、サーヴァントも倍であればマスターも倍である。

(3)赤アサシンのマスター『シロウ』が間違いなく何かをやらかすと踏んではいる。お前、絶対何かするだろ。あとは黒ライダーが保護した『ホムンクルス』もキーパーソンな予感が強い。

(4)本編では出し惜しみがちだったサーヴァントの真名は、割りと早い段階から明らかになっていく印象。それでも、サーヴァントの設定が明らかになるときはワクワクする。主役級のキャラクター(サーヴァント、マスター)が多いということで、単純にワクワク感の量が半端ない。黒陣営が 6 騎揃ったときとか妙にテンションあがった。

(5)(4)で述べたことに関連するが、キャラクター数が多いので1 サーヴァントをどこまで掘り下げれるかという懸念がある。尺の問題だろうか、本編や Zero ではジワジワ描かれるような部分も、かなり直接的に描写されている(読者に意識付けしている)印象を受けることもあった。

(6)一方、同陣営でのサーヴァント同士のコミュニケーションや連携は、多く描写できそうな予感。7 騎各個のバトルロワイヤル要素が前提だった本編や Zero とは異なった楽しみを提供してくれそう。

(7)並行世界という位置づけのため、本編や Zero を意識したメタ発言が随所に登場。最低限の世界観の説明は成されているため、Apocrypha だけを読んでも楽しめるが、本編や Zero を知っているとクスリと笑えるネタも上手く差し込まれている。

(8)まだまだ、開幕したばかりの外典であり、キャラクター紹介の位置づけが強かった Vol. 1 だが、水面下の動きが色々ありそうで、純粋に今後の展開が楽しみで仕方ない。戦闘パートでも戦闘以外のパートでも、私たちを魅了してくれることを期待する。

(9)最後に
・スキル『神聖』はやればできる子
・セレニケさん、マジでペロリストです
・赤キャスターの宝具が楽しみで仕方ない
・黒ライダーが女の子よりかわいい件について
・数学分からないジャンヌたんは聖処女かわいい

【感想】 アブソリュート・デュオ II -嘘と真と赤い紅- 

アブソリュート・デュオII 嘘と真と赤い紅 (MF文庫J)アブソリュート・デュオII 嘘と真と赤い紅 (MF文庫J)
(2012/12/21)
柊★たくみ

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[あらすじ]
『焔牙 (ブレイズ)』――

それは超化された精神力によって、自らの魂を具現化させて創り出す武器。

『新刃戦 (しんじんせん)』の結果、『II (レベル 2)』に昇華することとなった俺とユリエ。

そんな中、黄金色の髪の美少女・リーリスが現れ、

「九重透流。今日からあんたはあたしの『絆双刃 (デュオ)』よ」と言い放つ。

なんと彼女は『異能 (イレギュラー)』な俺と絆双刃を組むため、学園に転入してきたのだ。

しかも『特別 (エクセプション)』と呼ばれるリーリスの焔牙は具現化不可能とされる『銃 (ライフル)』の形をしていて。

異能と特別、唯一無二な二人が巡り逢い、物語は加速する。




以下、内容に触れています。




[感想]
用語の読み方にマジで躓く!


生体超化ナノマシン・黎明の星紋 (ルキフル)を投与された超えし者 (イクシード) 達の訓練校・昊陵学園 (こうりょうがくえん) を舞台としたラブコメ+バトルアクション。

主人公・九重透流は、通常武器の形態をとる焔牙 (ブレイズ) に楯 (シールド) である異能 (イレギュラー)。北欧ギムレーから来た留学生・ユリエ・シグトゥーナとデュオを組み、新刃戦 (しんじんせん) では月見璃兎を苦戦の末退けることに成功。そして、ある夜、ユリエから『私もトール (透流) と同じ―― 復讐者 (アベンジャー) です』と告白を受ける。

とここまでが一巻の出来事。

新刃戦 (しんじんせん) の戦績から、レベル II に昇格することとなった透流 / ユリエ、巴 / みやび、トラ / タツ達。そんな中、特別 (エクセプション) であるリーリスが転校してきて、透流にデュオを組むように言い放つ。それを断った透流。腹を立てるイーリス。やがて、イーリスの提案 (逆上) で学年対抗だったはずの咬竜戦 (こうりゅうせん) が、生存闘争 (サバイブ) になり、なし崩し的に透流達一年はレベル III すら無傷で倒すイーリスに総力戦を挑むことになる。


超高飛車なお嬢様キャラクター・イーリスを加えてのアブソリュート・デュオ 2 巻。今回も、テンプレすぎて逆に魅力的なヒロイン達とのラブコメはそのままに、気持ちの良いバトルがあって非常に楽しめました。(良い意味で) 予想通りに進むラブコメと、(良い意味で) 期待を裏切ってくれるバトルシーンが非常に対照的。バトルシーンを盛り上げるために必須ともいえる『相手の裏の裏を読む』展開もあり、生存闘争 (サバイブ) のパートは思わず熱中。


新キャラクターであるイーリスですが、非常に高飛車な性格をしているものの、全くブレないキャラクターのためあまり不快感は覚えず。他の登場人物もキャラクターのブレはないため、あとは役割が確立されているかが問題。トラやタツの見せ場は若干増加しているため、今後に期待します。やはり、バトルものは男も活躍しないと面白くない。せめて、次巻か次次巻くらいにはイラスト描いて欲しいなぁ。ただの場つなぎだけで終わるのにはもったいない。特にトラ。


今回も中二病全開のニューキーワードはちらほら。『操焔の魔女 (ブレイズ・デアボリカ)』、『装鋼の技師 (エクイプメント・スミス)』、『(深淵の光芒) アビス・レイ』、『K』あたりが気になるところ (文字変換しんどい)。


浅葉ゆうさんのイラストは可愛いし、バトルパートが毎回予想以上に楽しめるので、次もそれなりに期待して待っておきます。期待しすぎると多分駄目な作品。軽く読むと非常に捗る。なにより真面目に読むと恥ずかしくなる、主に表現の中二病さ加減で。


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