えばーずらいん

時よ止まれ 君は誰よりも美しいから
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【感想】 心霊写真使い涙歌 -七人ミサキの呪い- 

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[シナリオ]
保坂歩 氏

[イラストレーター]
糸色える 氏

[製作及びゲームデザイン]
カナヲ 氏(サークル てりやきトマト

[ひとこと]
全員が力を合わせれば!

[あらすじ]
カメラアプリ『ビヨンドスコープ』を通して死者と会話し、使役することのできる女子高生・塔崎涙歌。
今回は、とある学校関係者から依頼を受け、亡者の巣窟となってしまった旧校舎を訪れる。
仲間の霊、蒼兵や藍生らと共に事件の解明に乗り出すが……




以下、内容に触れています。




[感想]
ホラーゲームが苦手と言う方にも!


基本的な部分としては、RPG ツクール系の探索型 2D ホラーゲーム(フリーゲーム)なのだが、様々な要素から、非常にプレイしやすく、ホラーが苦手でも十分楽しめる作品であったと感じた。


まず、探索型の脅かしホラーゲームで終始しないということ。
本作は、プレイヤー視点で探索するだけでなく、仲間と協力しつつ探索や調査、推理などを行い、その上で亡者の説得を試みる交渉パートがある。これにより、ゲームシステム的に楽しいという他に、仲間との掛け合いや亡者との交渉があることによって、ギャグの部分は楽しく、ホラーがあっても必要以上にビビらずに、シリアスの部分は臨場感がある様に感じた。そもそも、交渉という性質上、物語のベクトルがバッドエンドではなくグッドエンドに向いているのも大きいが。


また、音楽やイラストが非常にスタイリッシュ。キャラクターもかわいいし。涙歌とか普通に可愛いでしょ。交渉パートの音楽や涙歌のカットインとか、ホラーゲームという事を忘れるレベルである。
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あと、全体的に難易度が低めなこともプレイしやすい要因である。ホラーゲームであるために、脅かしや即死、追いかけは当然あるものの、恐らく他のホラーゲームより数は少なく、逃げやすい印象を受けた。即死の可能性があるマップには、あからさまにセーブポイントが置かれてたしね。さらに、主人公の涙歌の設定として、亡者の呪いを受けないというものがある。つまり、ビックリはするものの、即死しないこともあるため、パニック状態での操作要求が少ない。


忘れてはいけないのがシナリオである。ネタバレになるため多くは語れないが、亡者たちの共通点を伏線としたラストの交渉は非常に熱かった。これはただのホラーじゃない。全体的に中二病のノリが強く、コアな設定も登場するが、気にならない人は楽しめるのではないでしょうか。若干の恥ずかしさはあるものの、ああいう展開、私は好きですよ。


なお、本作は、発売前の商業作品の前日譚をフリーゲームとする新しい試みが採用されている。乙女ライトノベルのビーズログ文庫アリス及びゲームクリエイター支援のニコニコゲームマガジンのコラボ作品であるが、恐らく業界初の作品 PR 手法ではないだろうか。ただし、中途半端なところでの『続きは本編で!』等の嫌がらせは無く、ゲーム単独でも十分楽しめる構成になっていた。


全体的なプレイ時間としては、2~3時間程度。
難易度も高くないので、休日の夕方に急に暇になった方(私)、正統派のホラーゲームは怖いという方(私)、さっくり楽しんでみてはいかかでしょうか。


心霊写真使い涙歌 -七人ミサキの呪い-




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【感想】 Megaman Day in the Limelight 2 

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海外ロックマン(MEGA MAN)のクローンソフトである MEGA MAN Day in the Limelight 2 を攻略した。

概要としては、FC 版ロックマン 2 の 8 ボスロボット(エアーマンやウッドマンら)を操作して、ロックマン 3 のボスロボット(スネークマンやマグネットマンら)及びワイリー博士を倒していくというもの。ボスロボットを操作したいという夢は、ロックマンファンであれば一度は抱いたことがあるはず。それが叶うのだ。

元ネタのロックマンでは、ボスを倒すとそのボスが使用していた特殊武器が使用可能となるが、代わりにこちらはステージごとにメインで操作するボスロボットが決まっており(スネークマンのステージではエアーマンを操作)、そのステージを攻略すると他のステージでも操作していたボスロボットが使えるようになる。

システムは基本的にロックアクション(ジャンプと移動でトラップを避け+武器で敵を倒しながらステージを進み最深部のボスを倒す)であるが、操作ロボットごとに元ネタのロックマンでは見られなかった特性を持っており、それを活かさないと進めないギミックが非常に多かった。

なので、どの操作ボスロボットにも見せ場があって、非常に面白かった。つまり、メタルマンの武器メタルブレードは扱いやすいことで有名だが、だからと言ってメタルマンだけを使用していては、どうやっても攻略できないのである。勝手な妄想であるが、汎用型ではないロボットでも(ロックマンでなくても)、協力すれば勝てる!みたいな事が想像できて熱かった。私はこういうのが非常に好きなのである。

難易度は、元ネタのロックマンと比較すると少々高いと感じたが、同様のロックマン風同人アクションゲームの中では高すぎず低すぎずで、アクションゲーに慣れていれば丁度良いと感じた。所々で詰まない様に親切な工夫がされており、リトライして覚えれば何とかなると思われる。

ダウンロード式のフリーゲームなので、ロックマン好きであれば、プレイしてみてはいかがだろうか。また、同シリーズは 3 まで出ている模様。機会があればプレイしてみたい。

【感想】 ミミクリーマン 

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[作者]
野良雲 一砂



[ダウンロード]
Freem! サイトへ



[感想]
一風変わった、わらしべ長者的アイテム交換ゲーム・ミミクリーマン。
1 時間程度でさくっと楽しめるシンプルなフリーゲームです。
RPG ツクール 2000 製なので、プレイするには RPG ツクール2000 ランタイムパッケージ(フリーソフト)のインストールが必要になる。


主人公は、魔王に命令されミミック(RPG に数多く登場する宝箱に扮する怪物)となり、最終的に勇者を騙し討ちする(倒す)ことを目指す。自分自身にエモノが欲しがりそうなアイテムを設置し、騙し討ちでエモノを倒して、新しいアイテムを手に入れていく。このように、アイテムの交換を繰り返し、伝説の聖剣・太陽剣を手に入れ、それを餌に勇者を騙し討ちしよう。



アイテムを持っていなくても騙し討てるスライムから、薬草を手に入れゲームスタート。次々と現れるエモノのセリフや風体から欲しがりそうなアイテムを推察し、それを自身に設置する。見事的中すると、エモノが誘き寄せられ騙し討ち成功。そうすると、設置したアイテムの換わりに別のアイテムが手に入るシステム。時には特定の 2 種のアイテムを合成し、新しいアイテムを作り出すことも必要になる。



物語が進むに従って、そこそこ長い交換手順を踏む必要があるが、多少頭を使うだけで心配することはなく、楽しみながらプレイできるレベル。見逃してしまったエモノや一度倒したエモノも再び現れるし、設置したアイテムがエモノの欲しがるものでなかった場合は、アイテムは無くならない。また、重要アイテムを無くしてしまった際の救済措置もちゃんと用意されており、手軽に遊べる作品だと感じた。一方、本来の交換アイテムとは異なるアイテムを設置すると、物語とは関係ないが、エモノの反応がいつもと違ったりという小ネタがあるかも。多くは無いがやりこみ要素も取り入れられている。



ひたすら物々交換で物語を進めていく新しさと、シンプルながらも、ところどころで頭を使わせる部分が楽しかった。
あと、主人公にセリフがなく、ふきだし+顔文字で演出されているのが和む。

【感想】 Leanan-Sidhe(サークル:てりやきトマト) 

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[作者]
カナヲ(サークル てりやきトマト)
作者のホームページへ


[ダウンロード]
Freem! サイトへ


[感想]
タイトルは Leanan-Sidhe(リャナン・シー)、サークル てりやきトマトのカナヲ氏によるフリーゲームです。ジャンルとしては恋愛 ADV。プレイ時間は、さっくりと楽しめる 2 時間弱。


冴えない大学生の詩郎が、一日一回その日の過ごし方を選択し、不思議な少女ココロと日常を積み重ねていく。選択は、趣味や雑学に関する会話をしたり、デートしたり、部屋でゲームしたりというもの。


日々を連ねる選択系恋愛 ADV と銘打つだけあって、過ごし方の選択によって、少女の性格が徐々に変化するかもしれないし、それに伴って(僅かではあるが)会話の内容や詩郎の選択に対するレスポンスが変わるかもしれないという演出付き。


割とキャラクターデザインは好きなほうで、正直ココロは可愛いと思った。立ち絵のポージングは乏しい(無い?)ですが、ころころ変わる表情には満足。偶に出てくる恥ずかしそうに頬を赤らめたり、膨らませたりする表情が特に好き。
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ヒロインのココロや物語の核心に関しては、尺(シナリオの密度)の関係から何を話してもネタバレになってしまうので難しいところではあるが、率直に言って私はこの作品が好きです。普段から二次嫁云々言ってる私にはグサグサ刺さる展開があった。強い捻りはなかったですが、詩郎とココロの思い出や日々を選択していくという設定が下地となり、クライマックスには心温まる、気持ちの良い感動が得られた。正直、二日連続でクリアして、二日連続で泣きました。ココロがありがとうございましたと言うくだりは反則。


あ、小ネタの一発ギャグ集は⑳が好きです。






(以下、激しいネタバレとポエムに注意)






リャナン・シー
アイルランドに伝わる若く美しい女性の姿をした妖精。いつも人間の男性に愛を求めてくおり、リャナンシーの愛を受け入れた男性には、詩の才能と美しい歌声を与えられる。しかし、その代償として、男性は毎日少しずつリャナンシーに精気を吸われていく。また、彼女の見た目はたまらないほど美しく見えるが、彼女が気に入った男性以外の人間には見えない



ココロ
試験段階にある自立思考型人工知能プログラムの一つ。
自立思考型人工知能プログラムとは、電波によって物事を制御できる電脳社会(現代)において、人間の命令が無くても自らが思考して電脳を管理できる存在。ココロはその機能に加え、電脳社会で人と人との関わりが希薄にならないよう、人間並みの感情まで与えられている。
実体は無いが、聴覚催眠により、催眠状態の人だけにはあたかも自身が実在するかの様にに見せることが可能。




私に言葉を教えてくれてありがとうございました。
私に感情を教えてくれてありがとうございました。
私に世界の広さを教えてくれてありがとうございました。
私に……私に、恋を教えてくれてありがとうございました。





詩郎を好きになったことを仕方ないと言うココロ。
本当の恋ができなかったリャナンシーと自分を重ね合わせるココロ。
自分の存在を自嘲気味に告白するココロ。
人間の心を再現されているのに人間にはなれないことを知っているココロ。
苦しみながらも詩郎を騙し続けたココロ。
最後には自らフォーマットを促し、詩郎を日常に帰そうとするココロ。

そんなココロを馬鹿野郎と言う詩郎。
ココロがいない日常なんてクソだと言う詩郎。




プログラムは泣いていても抱きしめられない。
プログラムには実体もなければ命もない。
手足も髪も、目も鼻も唇も胸も。何もない。
それでも、心があるなら一緒に過ごした思い出は本物である。




Leanan-Sidhe では、

お互いに心があるならば思い出を作れる。
そうやって同じ時間を過ごせる。
二人で歩いていける。

としていた。

しかし、感情がない普通のプログラム相手でも、少しは同じことが言えるのでは。
そう、勝手に妄想して私は泣いていた。

二次元キャラクターに熱を上げる自分に向けて、
この作品は心に染みた。
今は、それを少しでも深く噛み締めたい。

好きなキャラクターには思い出がある。
好きな作品には思い出がある。
いろんなことを感じ、考える瞬間。
彼ら彼女らは確かにそこに存在する。
そんなことを穿ち、妄想し、勝手に心温まる次第でした。


最後に、、、

ココロが夕張(艦これ)に似てるのは催眠か何かでしょうか。
本気で自我が崩壊するので止めて欲しい(いいぞもっと)。

【感想】 真夜中の人形使い 

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[作者]
ますかるぽーね
作者のホームページへ
(攻略メモもあります)


[ダウンロード]
Freem! サイトへ



[感想]
動画共有サイトニコニコ動画にゲーム実況としてアップされているのを拝見し、そこで興味を持ったためプレイを開始した。ダウンロード無料のフリーゲームであり、手軽に遊ぶことができる。全体の尺は 3 ~ 4 時間程度。サクッと空いた時間で楽しみたい人におすすめ。



あらすじとしては以下の通り。

車のエンストにより雨の降る山道で立ち往生になった父・道野蒼太と娘・真夜。
蒼太は助けを求め、脇の小道に入ったがなかなか帰ってこない。
心配になった真夜が後を追いかけると、そこには洋館があった。
父親を捜索するため、真夜は謎の洋館を探索することになる。



ゲームジャンルとしては、タイトルや起動画面(上図)から一見ホラーゲームのような印象を受けるが、多少驚かせるような演出があるものの、暴力やグロ、ホラー要素はほとんどない。三人称視点による 2D の謎解きやマップ探索がメインのアドベンチャーである。



シナリオのテーマとしては家族。

サブタイトルとしてダウンロードサイトに書かれている『大切な人を取り戻すための一夜の物語』が非常にしっくりくる。進行するに従い、真夜の生い立ちや蒼太の過去などが明らかになっていき、中には熱い展開もあり、最終的にはほっこり心温まるハッピーエンドが印象的な物語であった。

また、ストレートな王道展開ながら、伏線回収やミスリードは、侮ってると驚かされる程度にはパンチが強く、ああなるほど!と感じることもしばしば。

やはりトータルの尺が短い作品なので、要素ごとの掘り下げは深くないものの、気軽にプレイするにはゲームジャンル(謎解き探索)が嫌いでないならば楽しめるのではないかと思われた。



フリーゲームではあるが、グラフィックには違和感はなかった。
メッセージウィンドウの表情は差分もそこそこあり、メインキャラクター達の感情は十分表現されていたと思う。
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また、途中で主人公の真夜が衣装変更するが、それがセーブ画面や、ある重要な一枚絵にも反映されるという謎の作りこみもあったりと、細かいところではあるが楽しむことができた。
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フリーゲームだから上記のような良評価という感じが否めないが、尺と面白さのバランスが上手く取れており、個人的には十分楽しめた作品と思う。繰り返しになるが、ちょっとした空き時間に手軽にプレイする作品としてお勧めである。なお、私は母親の美紀さん派です。



【感想】Rokko Chan ロッコちゃん 

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[サークル]
王の巣窟 HP : http://king-soukutu.com/index.html
キング氏

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以下、内容に触れています。





[感想]
(1)完全無料かつブラウザ上で遊べるフラッシュゲーム。ファミコン版ロックマン作品を髣髴とさせる、ドット絵によるキャラクターデザイン・打ち込みチップチューンの BGM や SE・二次元ロックアクションが楽しめる。無料のフラッシュゲームでここまでやるかという質の高い作りこみと、適切な難易度が魅力的で、ロックマンファンならば楽しめること間違いなし。この場を借りて RosenkreuzStilette と共にお勧めしておきたい。一応、ブラウザゲームという事でキーボードで遊べる様に設定されているが、キーボードでは難易度が高いと思われるため、サイトの説明に従ってゲームパッドの設定をした方が良いと思われる。

(2)おはなしとしては非常に簡潔。ロボット工学の第一人者・セイン博士が開発した『人間の記憶を持つロボット』ロッコちゃんが、世界中のロボットを暴走させたドクターマッドをやっつけて、ロボット達の暴走を食い止めるというもの。

実は、ロッコちゃんの記憶は、病弱で余命幾許もなかったセイン博士の実の愛娘から引き継がれており、元の娘の体は凍結保存されているとのことだが、ここだけ聞くとドクターマッドなんかよりセイン博士の方がよっぽどマッドである。

(3)ロッコちゃんがロボット達の暴走を止めようとすることは、おそらくセイン博士の開発意図とは異なる部分で、セイン博士の思惑としては愛娘をロボット化してでも延命させたかっただけであろう。しかし、ロッコちゃんは目覚めてロボット暴走のニュースを聞くやいなや、『今の私になら、みんなの暴走を止められるかもしれない』と父親の静止を聞かずに家を飛び出して、戦いに赴いている。ロッコちゃんの記憶・感情=娘の脳(仮定)であり、それらがセイン博士の愛娘由来ということから推察すると、この感情は愛娘のものであり、セイン博士の娘さんは真っ直ぐな正義感にあふれた心の優しい子だったと予想される。将来が楽しみである。なお、この項の記述は妄想である。

(4)梯子登るときのポニーテール可愛い。

(5)あまり言うことも無いのだが、難しすぎず簡単すぎない絶妙な難易度は繰り返しになるが推しておきたい。慣れないうちは何度も死ぬが、死んで覚えて徐々に上達していくとクリアできるというアクションゲーム独特の快感を覚えることができた。バランス不良による無理ゲー要素は見当たらなかったし、バグも発生しなかった。非常に楽しめました。


【感想 レビュー】殻ノ少女 

Innocent Grey premium box「PARANOIA(パラノイア)」 通常版Innocent Grey premium box「PARANOIA(パラノイア)」 通常版
(2013/06/14)
Windows

商品詳細を見る



[注意]
本作には体験版があり、製品版には含まれない前日談が描写されています。
本編プレイ前に、体験版をオフィシャルサイトよりダウンロードし、
プレイされることをお勧めします。



[ソフトハウス]
Innocent Grey



[シナリオライター]
鈴鹿美弥



[原画]
杉菜水姫



[CG 統括]
珈琲貴族



[ひとこと]
そしてパラノイアはプレイヤーへ



[あらすじ]
昭和三十一年、三月。
敗戦から十年が過ぎ、在りし日の姿を取り戻しつつある街、東京。私立探偵の時坂玲人は、井の頭公園にて、一人の少女から変わった依頼を受ける。

『捜して欲しいんだ。―――私を。本当の、ね』

同時期、巷では奇妙な猟奇犯罪が多発していた。少女ばかりが誘拐され、身体の一部と子宮を切除して殺される。警視庁捜査課の魚住夾三は、昔馴染みで元同僚の時坂に事件の調査を依頼する。

保谷町の端にある、私立櫻羽女学院。時坂の妹・紫が通う此処で、女学生が二人行方不明となっていた。学院の教頭の佐伯時生は、紫の兄である時坂に捜査を依頼する。
時坂は三つの依頼を同時に受けた。

しかし、犠牲者は増えてゆく。簡単に思われた女学生の捜査すら儘ならぬ事態。行方不明者と身元不明者の遺体の数が合わない。

そして、新たな犠牲者に選ばれたのは―――






以下、内容に触れています。






[シナリオ]
(1) 猟奇犯罪が描写されるミステリー作品。プレイヤーは主人公の探偵視点で事件を追う。単純にテキストを読むだけでなく、自らの選択により証拠やヒントを集め、それらを基にプレイヤー自身で推理を行う。大筋の流れは固定で、集めた情報の数や種類によって推理の成功 or 失敗が決まり、辿り着くエンディングが異なる。


(2) ミステリーとして、人物の背景部分の絡み合いが非常に面白かった。30 名以上というエロゲではオーバースペックと感じてしまう位の数の登場人物が複雑に絡み合い、事件を織り成していく。必要でないと感じられる登場人物は居らず、全員(加害者、被害者、メインキャラクター、サブキャラクターなどの差はあるが)が事件に関わり合う。非常に緻密で『真犯人は誰か?』という情報にまとわり付いた数々の事件、背景、人間模様の関わり合いが非常に面白い。


(3) 本作は京極夏彦 作 百鬼夜行シリーズの 2 作目『魍魎の匣』、5 作目『絡新婦の理』オマージュと感じられた。実際に、作中の雰囲気、登場人物の役割、事件の流れ、非常に多くの要素が似通っている。『もともと監督の杉菜水姫氏が「京極夏彦っぽいのを作りたい」と言っていた』という情報もネット上で散見される。


(4) 作品の基本としては、京極夏彦が百鬼夜行シリーズで描かれている憑物落とし(人々の過剰な認識、妄執や偏執の絡み合いによって起こった事件を解体すること)に似て、人々を偏執(パラノイア)から開放することと感じた。ただ、京極氏の作品とは異なり、少女(おそらく二十歳に満たない印象を受ける)の内面(の葛藤のようなもの)を非常に丁寧に描写していたと思う。冬子が求めた殻からの開放というテーマは京極作品には見られなかった部分であったと思う。また、エロゲという特性上、推理システムによるゲーム性や絵・音楽による受ける印象の強さ(分かりやすさ?)もあり、小説である京極作品とは違う楽しみ方ができた。単純に『京極作品のパクリ』と断じて批判してしまうのは、もったいないくらい面白かったと思う。


(5) 世界観の完成度は至高とも言えるレベル。後述もするが、シナリオ、音楽、絵全ての要素が、非常に上手く相乗効果をなし、殻ノ少女という舞台を作り上げていた。ぐいぐい引き込まれて、美しさに見惚れた。


(6) さて、補足として、攻略の難易度は非常に高いと感じた。選択肢が多く、しかも選択肢を見ただけではどのような情報が集まるか (推理パート;結末に関与) が予測不可能。しかし、BAD エンドにもシーンや CG があるため回収せざるを得ない。正直、私は BAD 回収は攻略サイト見ました。



[ルート感想]
ルートと言う概念はほとんど存在しない。もちろん集めた情報やヒロインの好感度により、結末は異なるが、大筋は変わらないし、トゥルーを除きヒロインの固有性に焦点が絞られたエンディングはなかった。



[絵]
● CG 枚数:101 枚(差分なし)

猟奇的で残酷な絵であっても、どこか美しい。(グロテスクさゆえ)見るに耐えない絵でありながら、不快感を感じない綺麗さがあった。私の表現が稚拙ゆえ、美しいとしか表現できないが、作品の雰囲気に非常に合った良い絵が豊富だったと思った。



[音楽]
● テーマソング:瑠璃の鳥(Vocal 霜月はるか)

絵と同様の感想である。起動後のメイン画面で流れる『殻ノ少女』、主人公宅で流れる『Lilac』、喫茶店で流れる『月世界』、本当に挙げればキリが無いが、どの音楽も非常に作風に合った美しいものであった。



[演出]
オープニングムービーに相当するものがないのは残念だった。PV (公式サイトでダウンロードできる)は非常に出来が良かったので、これを本編中に入れて欲しいと思った。



[システム、その他]
シナリオを読み進める ADV パート以外に、自ら集めた証拠を基に事件を解決へと導く推理パートがあることが特徴。自分が選んだ選択肢、向かった場所によって集まる証拠が異なる。自分で情報を整理して少しずつ理解する、少しずつ相関図や人物情報などを集める、という行為のため、自然とプレイに集中でき、非常に楽しめた。

ただ、どこに向かえばどの証拠が集まるのかという情報が全くない場合も多く、結果としてシナリオ感想の(6)に書いたように難易度は非常に高かった印象を受けた。

あとは、選択肢の多さの割にセーブが少ない印象を受けた。推理パートでマウスホイールによるバックログが効かなくなる(メニューを一々開く必要がある)。テーマソング(歌あり)を回想モード聴けるようにして欲しい。などを感じた。



[総合感想]
芸術品の様な美しさがある世界観、多くの登場人物が織り成す緻密なミステリ要素、そしてエロゲならではの少女が抱く葛藤が非常に面白かった。何度も言うが、京極夏彦の一ファンである私からしても、本作を『京極のパクリ』と断じてプレイしないのは勿体無いと思う位面白かった(正直、京極のパクリで面白み無く終わる可能性は不安だった)。

続編である虚ノ少女では、さらにパラノイアが連鎖するのか、何かの結末が見れるのか期待が高まる。京極作品ではあえてボカされた結末を、しっかりと描くことで差別化を図るのか、また違う面白さが見えるのか、それとも京極的な結末を良しとする次回作なのか。

いずれにしても、続編が非常に楽しみである。
私は本当にこの作品に引き込まれてしまった。


パラノイアは、もしかして、私に。


【感想 レビュー】 RosenkreuzStilette Seelegewehr & Grollschwert 


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[サークル]
[erka:es] (エルカーエス)
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[ひとこと]
ロックマン好きがお勧めする、ロックマン好きによる、ロックマン好きのための美少女 2D アクション

なお、タイトルはローゼンクロイツスティレッテと読む。



[あらすじ]
人が「魔力」を失ってから数千年。

強い魔力を持つ「魔力使い」はごく少数となり、その存在は邪悪なものとされ、迫害を受けていた。

自身も強力な魔力を持つゼッペリン伯爵は、魔力使い達を弾圧から救済するため、「エルカーエス」という組織を創立。組織の設立を認める見返りとして、エルカーエスは帝国のための戦闘部隊として活動することを義務付けられたが、人々の魔力使いへの差別意識が消えることはなかった。

そんな中、伯爵は迫害のない理想の世界の実現を説き、エルカーエスを率いてついに武力蜂起を決行した。だが、エルカーエスの一員でありながら、多くの人の命を奪うこうしたやり方に反発した主人公のスピリティアは、エルカーエスの暴走を止めるため、かつての仲間達と刃を交える決意を固めるのだった。



[感想]
(1) カプコンの名作ロックマンシリーズ、特にファミコン版ロックマンのシステムをオマージュして作製された『ロックマン好きによるロックマン好きのための 2D アクションゲーム(同人ゲーム)』。キャラクターがロボットではなく美少女魔法使いということ、時代背景が近未来ではなく中世なこと以外は、まさにロックマン。気持ちの良いくらいクラシックなロックアクションである。

なお、2012 年に頒布された RosenkreuzStilette Freudenstachel は本作の続編である。
また、Seelegewehr (私が区別のため勝手に名づけた) が表モード、
Grollschwert が裏モードである。
作品のタイトルは RosenkreuzStilette のみである。


(2) 同人ゲームでありながら各要素は満足いく出来。操作性は良く、(フリー素材を使用したと言われる)背景や音楽もフリーとは思えないレベルである。


(3) シナリオは本家ロックマンに似て勧善懲悪を基本としており、非常に真っ直ぐなシナリオが心地よい。本家ロックマンにはほとんど認められなかった、キャラクター同士の関わりもアクションの合間に挿入された会話パートで垣間見ることができ、キャラクターに愛着が湧いた。非常に良かったと思う。


(4) アクションの難易度は少し高め。本家ロックマンと同様に死んで覚えるタイプのアクションゲームで、個人的な見解を言えばファミコン版ロックマンシリーズの平均値よりは高い印象。しかし、回復アイテムの設置場所、個数などは良心的で、ボスには弱点があることから、平均値としては『やってやれないことはない』適度な難易度設定で楽しめた。


(5) ゲームの合間にちりばめられたロックマンや他ゲームのパロディネタも面白い。敵キャラやボス、ステージだけでなく、セリフやゲームオーバー画面の小ネタまで。懐かしのレトロゲームをパクっ・・・真似たパロディの数々は知っている人はクスリとしてしまうこと間違いなし。知らなくて後から調べても面白いよ(多分)。


(6) 総合的に見ると、ファミコン版ロックマンシリーズが好きだった人は間違いなく楽しめる一作となっている。DLsite にてダウンロード販売もされており、価格も安い割には楽しめるので、ぜひプレイしてみて欲しい。


(7) 一ロックマン好きとして、本作を存分に楽しめたことは幸運であった。最後になるが製作者の方々に敬意を表したい。本当にありがとうございました。


[注意]
裏モードはかなり難しいよ。

【感想 レビュー】 Strawberry Nauts -ストロベリーノーツ- 

Strawberry Nauts 初回版Strawberry Nauts 初回版
(2011/11/25)
Windows

商品詳細を見る




[ソフトハウス]
HOOK
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[シナリオライター]
・雪仁



[原画]
・松下まかこ
・羽鳥ぴよこ
・もとみやみつき



[ひとこと]
好きな女の子にたくさん甘えられたい、求められたい。
もっと近くに、その先へ。

そんな欲望を十二分に満たす一作。



[あらすじ]
 主人公・羽戸晴太郎は人工島・為那島 (いなしま) にある私立五光館学園で新たな生活を送ることとなった。期待を胸に学園に向かった晴太郎だが、入寮先となっていた鹿南寮はなんと女子寮だった。入学式を待たずしてホームレスとなった晴太郎は早々に途方に暮れるが、そんなときある少女に不意に声を掛けられ―――





以下、内容に触れています。





[シナリオ]
(1) 青春学園ラブコメ。舞台は人工島にある学園と主人公およびヒロイン達が生活する女子寮。斜め上の設定や過度なシリアスな展開はなく、学園行事やクラブ活動、委員会活動が中心に進行するため、非常に安心してプレイが可能。また、チャプターごとに区切りが付け易く、全体の尺は長すぎず・短すぎず、選択肢も分かりやすいため、攻略の手軽さもウリである。


(2) 基本ステータスが高めで気配りが上手く料理まで得意な超絶鈍感難聴イケメン主人公が、ヒロイン達による好感度 MAX のアタックの数々(ヒロインとの出会いを描写した直後に一年の時間経過があり、その後は擬似ハーレム状態)を華麗にスルーしながら、学園での毎日を重ねる。そして、学園で大人気の美少女ヒロインと付き合うことになって、いちゃいちゃして、誰もが羨む青春を送ることが基本路線。三次元に絶望し、堕落してしまいそうな程の激甘バカップルを目の当たりにすることができる。ぽっぽ氏ね。


(3) そんな本作のテーマは『一緒にいたい。その先へ』。主人公とヒロインが恋人一歩手前でいちゃいちゃしてるとこ(一緒にいたいと思う)、恋人になってから(その先へ)が多く描かれていると感じた。とにかく、かわいくて積極的なヒロインに好かれて、いちゃいちゃしたい人向けの作品。


(4) 鈍感主人公、擬似ハーレム(ルート決定後に当該ヒロイン以外は何事もなかったように身を引く)、と聞くとネガティブな印象を与えがちである。もちろん、受け入れられない人はそこそこいると思う。


(5) しかし、本作のウリの一つは『手軽にかわいいヒロインとの恋人一歩手前から先をこれでもかと擬似体験できる』だと考えている。全体の尺を適切に保ちつつ、学生イベントも詰め込んで、コンセプトであるイチャラブに比重を置くための手段の一つとして上記の様な設定(鈍感主人公、擬似ハーレム)が選択された可能性がある。


(もちろん、好きになる過程をゲーム中で完全に放棄しているわけではない。あくまで、イチャラブの方が重視されている印象を受けたということである。好きになる過程がそこそこ上手いルートもあれば下手なルートもあり、それに関しては後のルート感想で述べる)


(6) 関係性は据え膳状態、小難しくて面倒な如何に仲良くなるかは、ヒロインとの出会いを描写した直後の 1 年の空白で何とかしたんですよ!むしろ、この 1 年の空白は擬似ハーレム形成のため演出と思ってます。


(7) そのような激甘環境を盛り上げる、また激甘環境による中だるみを防ぐためのシステムも実装されているが、その点に関しては後のシステムの項目で述べるとする。


(8) さて、いちゃらぶの真骨頂 H シーンですが、かわいさ溢れるヒロインとの前戯 (キスなど) と本番どちらも描写が濃く、尺もそこそこ長いため非常に実用的。口淫も一人一回以上実装されているため大正義。個人的な好みですが、前戯が濃いのも大正義。キスとか唾液描写って本当に良いよね。また、ヒロイン達が積極的に求めてくれるので、征服感というか嗜虐心というか『俺の』彼女という感覚が際限なく満たされて本当にマズイ。堕落する。こういう事言うと作品に対して非常に失礼なのですが、H シーンだけで価格 6-7 割分の働きはしてくれた感。


(9) とにかく激甘な『いちゃらぶ分』補給用作品。かわいいヒロインにとことん愛され、彼女たちのかわいさを一身に享受することができる。まさに、『俺の○○』を実現する作品。そのコンセプトは共通部分からおまけシナリオ(後述;俺の部屋システム)においてまで、一貫されることとなる。



[ルート感想、キャラクター]
● 日和 橙子 (CV:佐藤良子)
くしゃみがかわいい島内ラジオ番組・QQQ の人気パーソナリティ。
焼き芋ソーダ、おしるこサイダー、期間限定・まぐろオレ、たい焼きスカッシュ、ヤキトリコーラといった奇抜なドリンクにハマっている模様。

アグミオンの声と演技、明るく甘え上手なキャラクター、作品のコンセプトがマッチして、見ていて本当に癒される。真骨頂は俺の部屋でのショートシナリオ、ぜひともその破壊力を体験してほしい。ぽっぽ爆発しろ。

ただ、本編シナリオは好きになった理由や性格が少しちぐはぐで感情移入しきれず。告白には非常にいいシーンを使用していたので、残念な面もあり。


● 八束 愛姫 (CV:木村あやか)
根絶(エリミネイト)と称される生徒会の軍神。
不気味な笑い声とか先住民族のような奇声まで上げられる万能幼馴染。

橙子に『あはは、は……はは……怖い……バカップル怖い……死んじゃう……バカップルに付き合ってたらこっちが死んじゃう……』と言われるほどの作品随一のバカップルぶりが見られる。ぽっぽもげろ。


● 寿々苗 穂海 (CV:鮎川ひなた)
酒のつまみが好きな、落ち物パズルの女神。
ぼくらの大天使ほうみん。

本シナリオは最も完成度が高かった。
穂海が主人公を好きな理由、主人公と穂海が結ばれる瞬間の自然さ、たんぽぽを交えた擬似家族のようなほのぼの感、穂海自身のかわいさ。青春王道学園もののシナリオとしてよく練られており、穂海とのいちゃらぶを心行くまで楽しむことができた。ぽっぽ吹っ飛べ。

完全にメインヒロインの橙子を喰ってる気がする。
クリア後に、穂海との出会いシーンとか見なおすとなんともいえない気分になれる。
でもこれだけ想いの強さあったら、他ルートであっさり引き下がっちゃ(略


● 楠 耶央 (CV:井村屋ほのか)
ウサギの口の立ち絵がかわいい。
お守りに安産祈願を買っちゃうような女の娘。

典型的ないちゃらぶながら、耶央自身の性格と心境の変化を上手く利用した展開が印象的。耶央の告白の流れが非常に良い。告白までの主人公と耶央の心理的な積み重ねと、耶央の性格がかみ合ってるから、非常にすっきりした気持ちになる。奇抜なイベントではなくキャラクターの心理的な動きを利用した自然なワンシーン。主人公との心理的な結びつきを描いたルート。ぽっぽ消え去れ。


● 青兎 みかも (CV:桜川未央)
あざとい!!あざといっっ!!
でも、それがいい!!

先輩に忠実なわんこな後輩。
ドジで不幸属性ながら、それを自覚しており、自身で努力する描写が多く描かれていたため、逆に好印象。ただし何よりも印象に残っているのは本編で 2 回ある口淫プレイ。真面目な後輩ヒロインであの音はいかんやろ。と抜いてから冷静に思うこと数回。とりあえず、ぽっぽ禿げろ。


上記以外にも下記ヒロインが攻略可能で、非常に満足いくボリューム(すずめはパッチ適応、上級生女子 C は予約特典が必要)。俺、もうロリコンでいいや。
● 千奈 朝霧 (CV:サトウユキ)
● 瀧 秋沙 (CV:ひなき藍)
● 六角 すずめ (CV:宮沢ゆあな)
● 読丸 千代里 (CV:金松由花)
● 上級生女子 C (CV:まきいずみ)

その他にもプレイヤーの気持ちを代弁するかのようなツッコミを随所で入れてくるモブキャラたちが非常にいい味出してた。



[絵]
● CG 枚数:99 枚 (差分除く)
全く何の問題もないんだ。
絵師さん 3 人だけどキャラ数考えたら適切な分配だし、誰が誰描いたか分かる程度には差があるけど、違和感はない。
ただ、一つだけ言わせてくれ。
すずめちゃんの前傾立ち絵、あれは一体なんなんだ。
あれは完全に敵キャラが仕掛けるときの構図だぞ。おい。



[音楽]
● 主題歌:a little more / 霜月はるか
● 挿入歌:夜明けの星空 / 片霧烈火


a little more が好きすぎて俺はもう。
恋してる女の子の切なさを疾走感溢れるバンドサウンドに乗せ、爽やかにそして気持ちいい位ストレートに『あなたが好き』と歌い上げる主題歌。
これほどまでに Strawberry Nauts に相応しい歌が存在するだろうか。



[演出]
キス演出で専用 CG がないのは唯一にして最大の不満点。
カットイン、効果音、ムービーなどは 2011 年作品という事を考慮すれば平均的と感じた。



[システム]
Strawberry Nauts の激甘世界観を盛り上げるシステムとして、
(1) PIT システム (2) 俺の部屋システム の 2 点が実装されている。

(1) PIT とは学園の生徒に配布される携帯端末。
ヒロインと連絡を取り合うのに使用するわけだが、メインとなるのは学内掲示板の存在。

某大型掲示板『 2 ちゃんねる』を模した学内掲示板ではモブキャラ達が主人公×ヒロインのバカップル振りを実況しつつツッコミを入れており、起伏の少ない王道ラブコメの中だるみを防止してくれる。まるでプレイヤーが、ふと画面の前で思ったツッコミを代弁してくれるようである。

ただし、更新頻度が多く通知を ON にすると本編に集中しずらくなる、主人公と掲示板内のモブキャラで視点が違うため感情移入し難い(下手をすると PIT にばかり意識がいく)、2 ちゃんねるやまとめサイトのノリが嫌いなプレイヤーには不快感を与える、通知を OFF にすると見忘れてチャプターが移行したときにバックログが消えてしまうといった種々の欠点が見受けられた。

どの欠点の改善をどの程度求めるかはプレイヤーの感覚によるものであるが、私個人としては、少し集中力が切れたときに眺めてみるとクスリと笑えていいスパイスになるのではないかと推察している。


(2) 俺の部屋システムは簡単にいうとおまけシナリオ。

各ルートをクリアすると、当該ヒロインのいちゃらぶショートシナリオ 2 本と H シーンが 4 本が追加される。中身は主人公の部屋で主人公とヒロインがいちゃいちゃするだけだが、これが癒しには非常に良い。個別ルートを攻略した後で、ヒロインが甘えてくるシナリオが、ヒロインに求められるシナリオが、ヒロインといちゃいちゃできるシナリオがさらに見られるわけである。

特に、地の文と主人公のセリフを完全に除去し、ヒロインのセリフだけで構成された H シーンは最大限に『俺の○○』を盛り上げてくれる。

俺の部屋の CG の構図は使い回しがほとんどであるが、衣装の変更など気は使ってくれており、通常の CG 枚数も少なくはないため、ここに文句を言うのは言い過ぎなのかもしれない。


今回 Strawberry Nauts で導入された激甘いちゃらぶ環境を支援する 2 つのシステムは、2013 年 8 月 30 日発売予定の HOOK 新作 PriministAr -プライミニスター- にも実装される予定である。どのように、そしてどの程度改良されたかは分からないが、素直に期待している。また、新しい可能性を見せてほしい。



[総括]
もう少し、もっと近くに。
そして、一緒にいたい。その先へ。


主人公のことが好きで好きで仕方がないヒロイン達の積極性に、プレイヤーが堕落させられる一作。学園生活をいちゃいちゃ満載で過ごしてみませんか。



[重要な補足]
王道学園純愛ってジャンルは誰にでもお勧めってイメージあるけど、推したいコンセプトって作品ごとに異なってて、実はかなり危険なくくり方なんじゃないかとストノをプレイして思った。

ピュアな男女の絡みを描くにしても、親密さに関してどの段階に焦点を絞るかで、作品の色ってかなり違うと思う。誤解されたくないから何度でも言うけど、ストノは恋人一歩手前からの描写が重視されてると感じた。

私自身、徐々に仲良くなっていく作品の方が好きなので、正直擬似ハーレムが形成される本作の違和感は完全には拭えなかった。

ただ、本作が重視したいポイントは私が一番好きなポイントとは異なるということ、そして、一番好きではないとはいえ、ヒロインとイチャラブできる、ヒロインが甘えてくる、求めてくるといったシチュエーションが与える、ある種都合が良いといわれかねないものの『絶大な癒し』は私にとって必要なものです。

ストノは以上の激甘課題を十二分に解決してくれたし、しばらく頭使うシナリオを読んでたので非常にいい気分転換になった。酒飲んで個別ルートとか俺の部屋プレイしたときの堕落度合い、幸福感は計り知れなかった。橙子の甘え声にどれだけ癒されたか、みかもの口淫で何回抜いたか。

レビュー本文中に上手く書けなかったので、補足という形で、ストノの『感想』をここに示します。



[まめちしき]




以上

【感想 レビュー】 コンチェルトノート Story drawn by everyone's person 

あっぷりけコレクションあっぷりけコレクション
(2012/12/14)
Windows

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[注意]
自己満足と妄想が過ぎてます。



[ソフトハウス]
bn_ap.gif



[シナリオライター]
桐月



[原画]
オダワラハコネ



[ひとこと]
人の善意の可能性とは



[あらすじ]
「――進退窮まった」

倉上 進矢 (くらかみ しんや)は追い詰められていた。
事故による長期の入院生活が開けた後、彼の立場は一変していた。
そして諦めて働こうとした所に、初めて訪れた幸運。
懐かしい幼なじみからの連絡と再開。
彼女がもたらしたのは、新しい学園と月光館という古ぼけた洋館だった。

懐かしい街で、進矢は少女たちと出会う。

絶対無敵の幼なじみ・神凪 莉都 (かんなぎ りと)
事故の原因のクラスメイト・今里 和奏 (いまさと わかな)
負けず劣らず不幸な下級生・東条 白雪 (とうじょう しらゆき)
莉都と犬猿の仲の生徒会長・名凪 星華 (ななぎ せいか)
月光館を預かるメイドさん・夕月 小夜璃 (ゆうづき さより)

新天地での新しい生活。暖かい人たちと、新しい家。
ここでイチから頑張ろう。
そう決意した彼に、ある夜、ひとりの少女が告げる。

――おぬし、今のままだと10日ほどで死ぬぞ。

幸御魂 (さきみたま)のタマという少女との出会い。
彼女の力で幸運を与えられピンチを助けられるが、ますます窮地に立たされることになる。
幸運を前借りした負債は3つ。

一つ、進矢たち本人の運がなくなる
一つ、他人の不運を肩代わりする
一つ、返済しきれない場合 "不幸" となって訪れる

この日から、進矢たちには様々な事件・事故が降りかかる。
学園で起こった窃盗や誘拐事件。女子寮の不審者、ストーカー。
街にも学園にも、不幸の種は眠っている。

人々の抱える不幸を解決し、少しずつ幸運を集めて窮地を救え!

明るい未来を掴むため、仲間たちと東奔西走することになる。




以下、内容に触れています。




[シナリオ]
人と人の繋がり、運気の流れを司る幸御魂『タマ』という少女をキーとした純愛・学園系作品。タマの力を借りて他人の幸運を回収(略奪)し、時には運不運を操作する特殊要素はあるものの、基本的には学園関連トラブルの解決、生徒同士の人間関係構築や学園祭イベント参加に尽力するノーマルな青春ドラマが展開される。また、タマの力の行使には、適度な制約が設定されているため、チート能力ながらも、不快感を示すほど奇跡が乱用されることはなかったと感じた。


基本路線は人と人の関わりの中で成長していく少年少女の物語。人との繋がりを作ることで幸運を集めるために、数々の事件・イベントに首を突っ込む主人公とヒロイン達。そこで結ばれる縁、引き起こされる数々の現象が、主人公・倉上進矢の目線で描かれていく。

縁は、ヒロイン・友人達と育まれた友愛かもしれない、一瞬の悪意かもしれない。
そして、ゲームらしくアイテムの入手という形だったりする。


街やタマ、設定に深く関わってくる莉都ルートとそれ以外に分けられるが、莉都ルートのトゥルー以外で結ばれた縁(前述)が莉都ルートのトゥルーで活かされるため、全ルート攻略(特に感情面で莉都ノーマル END)は必須。(ただし、他のルート攻略が莉都ルート攻略条件か否かは未確認です)


加えて、見上げた空におちていく(以下、みあそら)、黄昏のシンセミア(以下、シンセミア)を攻略しても分かることだが、ライターの桐月氏は何気なく書くことにも意味を持たせるらしい。H シーン、グッド(トゥルー)エンド以外のエンディング、莉都以外のルートなどもしっかりと読み込み、種々の情報を頭の端に記憶しておくと、莉都ルートでいちいち感動できるのではないでしょうか。目指せ、アイテム・フロー回収 100% (攻略記事に沿ってプレイしていただければアイテムも全て回収できます)。

ここで、シンセミアの感想と類似した結論。

隅から隅まで読んで、登場人物が何を考えているのか、どうしてそのような言動したのか等を、色々想像・妄想して、感極まって布団の上でゴロゴロしたりする人には、非常にお奨めできるシナリオとなっていると判断できた。
(攻略が遅かった言い訳)。



(よく分からない独り言)
・みあそらと同じく、二周すると理解が捗るかも
・WEB で公開されてるプロローグノベルは攻略後に読むと捗るかも




[ルート感想、キャラクター]
● 今里 和奏 (CV:夏野こおり)
*本当に女の娘として魅力的。
*徐々に仲良くなって、お互いを理解し合う過程は本編中で一番上手かった。
*簡易ソフトボール試合の描写が上手すぎる。経験者ですか、桐月さん!

いつも明るく元気な彼女。
莉都をして『誰とでも仲良くなれる』と評される彼女は、そんな単純な人間ではなかった。
クラスの中でいつも輝いている彼女にも心の壁はあった。
それでも、進矢と莉都を羨ましいと言う彼女。
人間関係にどこか冷めた目線を持ってしまった彼女も、
信頼できる誰かと一緒に何かができる絆を求めていた。
自分のことを話せる人間。
自分が知りたくなる人間。
大丈夫、今の君には彼と仲間がいるから。

たしかに、人の心も、人との信頼関係も単純じゃない。
これから様々な人との間で絆が生まれ、そして消えるかもしれない。
それでも、今の彼女なら本当の意味で前向きに頑張っていけると思う。
ウィニングボールを見て、そんなことを考えた。



● 東条 白雪 (CV:みる)
*ありがちな話題ながら白雪や主人公の覚悟が垣間見える気持ちの良いお話。
*ノーマル END が割と好きな俺は多分異端。
*白雪と南条の関係は本当に良かったです。

自主的には行動できない環境にあった彼女。
他者の悪意を受け続けた彼女。
そして、自分では避けられなかった残酷な過去によって作られた今がある。
臆病で、不安で、怖くて。迷惑をかけたくなくて。
そして、すれ違いだけが残り続けた。
だから、言えなかった。
だから、行動できなかった。
でも、彼女と彼とかけがえのない友人が示した少しずつの勇気が、
彼女の境遇を変えることになる。

とにかく、今は暖かく出迎えてあげたい。
おかえり、白雪。



● 名凪 星華 (CV:榊原ゆい)
*星華が強すぎるため、進矢が目立たなくて残念。
*格闘大会の描写はかなり上手かったと思います。

やっぱり割り切ることはできない。
真実を知っても。
違うと分かっていても。
情の強い彼女でも。
でも、ほんの少しずつでも憎しみを許容ことができるかもしれない。
本当に人間は単純じゃない。

彼女は、ある幼馴染にどこか似ている。
意地っ張りで、強情で、人にはないものをたくさん持っていて。
でも、本当に簡単なことで不安になったりする。
まぁ、今は可愛い彼女と日常を楽しむとしよう。




● 夕月 小夜璃 (CV:風音)
*莉都ルート以外で莉都の気持ちが垣間見える貴重なルートです。
*どうやら急造ルートらしく、小夜璃自身のインパクトが薄かった印象。
*小夜璃は H シーンでブラジャーを一向に外しません。守備力高すぎるよぉ。

自分を確固たるものにしているのは、物的証拠がない限り、自分の記憶だけ。
という意見をどこかの本で読んだことがある(京極夏彦 著 塗仏の宴)
記憶があやふやな場合、その過去は、自分は真実なのだろうか。
他者に指摘されたから、好きになったのだろうか。
違う。
好きなのは今の彼、今の彼女なのだ。
それでも、彼女は二の足を踏む。
それは、彼の大切な幼馴染のため。

本当に二人とも大好きだったのだ。
それは三人が想っていた気持ち。

でも、今は自分の気持ちに嘘はつけない。
いつまでも、自分の想いが通じますように。



● 神凪 莉都 (CV:かわしまりの)
*縁を活用する熱い展開で男キャラにも見せ場あり(個人的には物足りない)。
*莉都トゥルー END を最後に回すことをお奨めします。
*莉都を好きになれないと、プレイする価値が激減します。
*これがコンチェルトノートです。

いつもクールで異常に優秀すぎるスーパー幼馴染。
彼女は彼に対し、何を思っているのだろうか。
そこには友愛も憎しみもあるかもしれない。
どちらが本物など言うまでもなく、
どちらも彼女なのだ。
それでも、可能ならば笑顔を見てみたいと思う。

主人公の不運の理由。
タマの存在。
莉都の優秀さの理由。
数々の伏線が明らかになるルートです。
クリア後に最初の方を読むと涙腺の進退が窮まるはず。



● タマ (CV:松永雪希)
人間の霊魂は 4 つの属性(荒御魂、和御魂、幸御魂、奇御魂)から成り立つ
という考え方がある(wikipedia より)。
本編では、人には様々な感情があることを肯定、描写していた。
友愛も憎しみも人の縁だという描写が数多く存在した。

なぜ、コンチェルトノートでは幸御魂だけに配役があったのか。
そこに妄想を膨らまさずにはいられない。



[絵]
● CG 枚数:114 枚 (差分除く)

かなりのレベルアップが認められるが、立ち絵と CG の差が激しくて少し違和感。
あとは、右向きの表情に若干の違和感が見受けられる箇所も。

みあそら・ユキさんが友情出演。ファンは楽しみに!
個人的にはアルさん出して欲しかったね!!




[音楽]
● 主題歌:コンチェルトノート(NANA)
● 挿入歌:輝いたまま(中山♥マミ)
● ED:あの頃のように(Riryka)

結論:あっぷりけ 桐月氏作品のクサい挿入歌は卑怯。

WEB 公開されている Concerto note main theme piano ver. も聴いてみよう。




[演出]
最も印象的だったのはカットインシステム。
次にタマの動作でしょうか。

動きに乏しかったみあそらと比較して、良くなったと思います。




[システム、その他]
みあそらのフラグメントシステムから、フローチャートシステムに変更。
分岐やアイテムを回収するためには、一度当該シナリオをクリアしないと保存されない点が気になりました。もう少し遊びの分岐を増やしたら楽しめるかなとも。また、別視点も組み合わせないと活きてこないよね。ただし、フローチャートシステム自身に関してはシンセミアで大きくレベルアップするため、基本的にはノーコメント。

一番気になったのは、EXTRA の SOUND でリピート再生ができず、一再生ごとにストップすること。レビュー書くときは、BGM 垂れ流しの人間なので不便でした。




[総合感想]

it is not one person.
一人じゃない。

Moreover, they are not two people either.
二人でも足りない。



人は単純ではない。
ならばその間で生まれる繋がりも同様。
人は、人との繋がりで様々な事を体験し、感じ、考え。

そして、大きく成長する。
それは、人が持ちえる偉大な力。


――― でも


仲間であっても、綺麗事だけでは語れない縁。


複雑に絡み合う人の縁。
幸も不幸も、善も悪も。
何が正しく、何が間違いとは言えない。

苦悩を抱えて、折り合いをつけながら歩まなければならない未来だってある。
なぜなら、人の世は『単純じゃない』から。



――― それでも



それでも信じたい。



あまりにも多くの悪意が溢れかえったこの世界で。
彼ら彼女らが笑顔でいられる一瞬があるなら。
彼ら彼女らの絆が生み出す奇跡を。


人の善意の可能性を。



――― それは



Story drawn by everyone's person
みんなで描くものがたり。
(コンチェルトノート)






(考察中の疑問)

・なぜ、タマの依代が必要なのか?
・なぜ、星華にタマが見えないのか?
・なぜ、名凪のじっちゃんは莉都をよくしてくれたのか?


(不満)
・クラウスの活躍場所はどこ。
・進矢ちゃん、早すぎるよ。

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