えばーずらいん

時よ止まれ 君は誰よりも美しいから
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【感想】 塗仏の宴 宴の始末 

塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス)塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス)
(1998/09/17)
京極 夏彦

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[著者]
京極夏彦


[ひとこと]
まさしくこれが、百鬼夜行


[あらすじ]
関口巽は殺人容疑で逮捕。
榎木津礼二郎と木場修太郎は行方不明。
中禅寺敦子は何者かに連れ去られてしまう。

そんな中、京極堂の指示で事件のキーパーソンらを集めるべく、
青木文蔵、鳥口守彦、益田龍一の三人は静岡県韮山に足を運ぶ。

しかし時既に遅く、成仙道、韓流気道会、太斗風水塾、華仙姑処女、藍童子、尾国誠一らが続々と韮山に集結し、さらには地元警察も巻き込んで大乱闘を繰り広げていた。

そんな中、京極堂もまた川島新造らを伴って韮山へと向かう。

消滅した村、戸人村。
そこに数千年前から居るという不老不死のくんほう様とは一体何者か。
村人五十人鏖殺事件は本当にあったのか。

様々な謎が解きほぐされ、ついに姿を現した黒幕、「ゲーム判定者(ジャッジ)」と京極堂の戦いが始まる。




以下、内容に触れています。




[感想]
登場に次ぐ、登場。
これまでの百鬼夜行シリーズの主要メンバー、ゲストメンバーが次々と物語に関与し、
過去の事件にも触れながら進行する物語。

塗仏の宴以前の百鬼夜行シリーズの作品全てがまるで一つの物語であるかのような、
そして、それまでの作品がすべて複線であったかのような錯覚をしてしまう。

謎解きが楽しめるのはもちろん、
これまで百鬼夜行シリーズを楽しんできた読者にとっては、
過去作品のキャラクターが登場するたびにテンションが上がること間違いなし。

謎解きのヒントは本末転倒。
描くテーマは家族という概念。

姑獲鳥
魍魎
狂骨
鉄鼠
絡新婦

そして、塗仏。
さて、何一つ不思議のない宴の始末に行きましょうか。


初めて情で動く京極堂をお楽しみに。


[メモ]
*以下、ネタバレ

● 下巻登場人物

・村上貫一(むらかみかんいち)
静岡県警下田署の刑事。
愛称は「カンさん」。
村上兵吉の兄。


・村上美代子(むらかみみよこ)
貫一の妻。
息子が行方不明になったことで「成仙道」に入信してしまう。


・村上隆之(むらかみたかゆき)
貫一と美代子の義理の息子。


・村上福一(むらかみふくいち)
貫一と兵吉の父。


・有馬汎(ありまわたる)
静岡県警下田署の刑事。
階級は警部補。
愛称は「ボンさん」。
刑事課の中ではかなり高齢。


・緒崎(おざき)
静岡県警下田署の刑事。愛称は「ザキさん」。関口の取り調べをする。


・太田(おおた)
・下山(したやま)
・戸ヶ崎(とがさき)
・武居(たけい)

静岡県警下田署の刑事。


・西野(にしの)
静岡県警下田署の警官。
刑事課ではない。


・山辺(やまべ)
有馬の友人で、貫一の住居と職を世話してくれた恩人。


・河原崎松藏(かわらざきまつぞう)
警視庁目黒署捜査二課の刑事。
岩川の部下だった。
三木春子を独自に保護する。


・保田作治(やすださくじ)
木場の妹の夫(木場の義弟)。
公務員。


・保田百合子(やすだゆりこ)
木場の妹で作治の妻。
「みちのおしえ修身会」にのめり込んでいる。


・木場徳太郎(きばとくたろう)
木場の父。
三ヶ月前に脳溢血で倒れ、一命は取り留めたものの、右半身に麻痺が残ってしまう。


・木場の母親
徳太郎の不幸の原因を風水に求め、太斗風水塾にすがろうとするが、
相手にされなかった。
今は華仙姑処女を探してお金をつぎ込む。


・留(とめ)
木場石材店で働く男性。
先代から勤めている。
木場を修ッ公(しっこう)、百合子を百合坊(ゆりぼう)と呼ぶ。


・韓大人(かんたいじん)
気功武術団体「韓流気道会」会長。


・黒川玉枝(くろかわたまえ)
内藤赳夫の内縁の妻。
久遠寺医院の看護婦をしていた。


・司喜久男(つかさきくお)
上野界隈に顔の利くちんぴら風の男。
黒川の手助けをする。
榎木津や木場の知り合い。


・福(ふく)
通称、「駱駝の先生」。
司の親分格。かつて画家だったらしい。


・木村よね子(きむらよねこ)
加藤家家政婦。
本人は自分を加藤只二郎の妻だと錯覚している。


・小沢(おざわ)
清水の不動産屋、桑田組の構成員。
南雲正陽の依頼を受け、韮山にやって来た。


・曹方士(そうほうし)
新興宗教「成仙道」の教祖。
不気味な仮面を着けている。


・小畠祐吉(おばたゆうきち)
かつての戸人村の住人。


・久能政五郎(くのうまさごろう)

かつての戸人村の住人。


・久能シゲ(くのうしげ)
かつての戸人村の住人。
政五郎の妻。


・八瀬重慶(やせしげよし)
かつての戸人村の住人。




● キーパーソン一覧
続柄は布由を基準

曹方士(佐伯甲兵衛):祖父
成仙道+刑部昭二

磐田純陽(岩田(佐伯)壬兵衛):大叔父
みちの教え修身会

韓大人(佐伯癸之介):父
韓流気道会+岩井崇

張果老(佐伯玄蔵):壬兵衛の子
条山房+宮田耀一

彩賀笙(藍童子)の母(佐伯初音):母
死亡、尾国誠一に匿われる。

東野鉄男(佐伯乙松):叔父
徐福研究会+羽田隆三の財力

南雲正陽(佐伯亥之介):長男
太斗風水塾+津村信吾

華仙姑処女(佐伯布由):長女(妹)
華仙姑処女+尾国誠一

(佐伯甚八):玄蔵の子
死亡、初音に殺される



誰が一番先に GHQ の閉鎖解放後に佐伯家に到着できるかという堂島大佐(中禅寺の元上司)のゲーム。

不老不死の薬を調査していた旧日本帝国軍が不老不死の秘密があると考えられる『くんほう様』の調査をしたいがために、戸人村の住民全員を催眠により撤去させる計画を実行。
→山辺は誰も負傷させたくなかったため

しかし、計画は上手くいかず、事件(甚八、初音関連)が発生。

強制的に薬物を使用して、村人全員をせん妄状態にして移送開始。
→山辺の案

そこに津村辰藏が来る。→辰藏は憲兵に連行される。

佐伯家の人々は、それぞれが自分以外を皆殺しにしたと錯覚させられる。

戦後、堂島のゲーム開始。
山辺は閑職へ。


以上
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