えばーずらいん

時よ止まれ 君は誰よりも美しいから
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【感想】 桐島、部活やめるってよ 

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)
(2012/04/20)
朝井 リョウ

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[著者]
朝井リョウ


[ひとこと]
俺、あのとき、実はこんなこと考えてたんだぜ!



以下、内容に触れています。




[感想]
あの楽しさ、あの切なさ、あの悲しさ、あの寂しさ、あの恥ずかしさ、あの惨めさ、あのもどかしさ。
その全てが生々しく思い出される。

言葉足らずから、そして何より、何よりも恐れから誰にも伝えきれなかった無限の想い。
青春という名の、10 代限定の、そして 17 歳には重過ぎるストレス。
でも、その先にあるのはヒカリであって欲しい。



男子バレーボール部のキャプテンだった桐島が部活をやめることをきっかけに、同級生 5 人の日常に些細な変化が起こる。タイトルロールである桐島は、作品中では伝聞という形でしか登場せず、桐島の周囲で桐島に直接的・間接的に関わっていた同級生達の心情・心理を非常に丁寧に描いた作品。


形式はオムニバス形式の群像劇で、作品全体として大きな流れがあるわけではなく、特別変なイベントがあるわけでもなく、同級生 5 人がそれぞれ 5 編の物語の主人公となり、どんな悩みを抱え、周囲にどのような想いを持ち、どのように自分なりに考えを持って行動するかが描かれる。あくまで普通の学園ドラマである。


また、ある編の主人公が他の主人公の編に風景の一部や会話の断片、ちょっとした絡みとして登場することがあるが、他の主人公の感情・意図は一切分からず、あくまでそのシナリオの主人公の視点から拾われた切なく、けれども可能性にあふれた非常にリアルな高校生の日常(青春の 1 ページ)描いている。



さて、内面の描写という点に関して、ここまで素晴らしい作品もそうそうないと思う。特に、風景描写を登場人物の微妙な内面の動きとリンクさせることが上手い。あらゆる外的要因(光、音、風、他人の声)を駆使して、主人公達それぞれの(主に)悩みを描いている。簡単に心をえぐってくれる。



主人公達は普通の高校生と同様に、部活、恋愛、家庭、友人関係などさまざまな悩みを抱えているが、共通して主人公達を縛っている物はスクールカーストである。


格好よくて運動もできる男子の人気者のグループ、
可愛くて明るい女子の人気者のグループ、
あまり目立たないダサい(と一般的に形容される)グループ。


主人公達はそれぞれのグループから選ばれており、
クラス内でのグループの立ち位置、グループ内での自分(主人公達)の立ち位置からくる悩み、他のグループに対する感情もリアルに描かれている。



本当にそれぞれの視点というのが上手く非常に面白い。
そして、一つの一つの編から浮き上がる主人公達、友人達・彼氏彼女達のキャラクター性の完成度がマジで半端ない。
高校生だった頃の自分達を見ているような気になる。



以下、夏冬達樹さんのツイート。
夏冬達樹は映画版をご覧になっているので、
小説版を読んだ私とはバックグラウンドが違うため、
意図が違う可能性がありますが、ご参考まで。








だから、なんていうか、下のツイートに完全同意できる。






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