えばーずらいん

時よ止まれ 君は誰よりも美しいから
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感想 レビュー:狂骨の夢 

狂骨の夢 (講談社ノベルス)狂骨の夢 (講談社ノベルス)
(1995/05)
京極 夏彦

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[あらすじ]
殺した夫が蘇る――

関口巽はある日、前回の事件の渦中で死亡した久保竣公の葬式の席で大物小説家、宇多川崇からとある相談を受ける。

記憶喪失の妻の、海鳴りと甦ってくる記憶と殺した夫への恐怖に関するものだった。
一方、その妻、宇多川朱美は自分が記憶を失う以前に、前の夫を、首を切って殺してしまったのではないかという疑団にさいなまれていた。

一方、宇多川夫妻が住む逗子で、関口たちの古くからの友人、伊佐間一成は、海岸で朱美と出会う。
折からの冷え込みで体調を崩していた伊佐間は、朱美にいざなわれるまま彼女の家へとあがりこむ。
酒に酔うまま、朱美は過去に同じ店で奉公していた女性を殺してしまったと告白する。

同じく、逗子にあるキリスト教会の居候、降旗弘と牧師の白丘亮一は、ある日訪れた朱美から懺悔を聞く。彼女は、以前首を切って殺した夫が首をつなげて甦り、自分に会いにくるという。そしてその度に、絞め殺し、首を切っていると言うのである。



[総合感想]
・佐田一家焼殺事件
・兵役忌避者猟奇殺人事件
・宗像民江行方不明事件
・双子山集団自殺事件
・謎の神主事件
・宇田川崇殺人事件
・金色髑髏の謎
・逗子湾生首事件
・降旗弘の夢と白丘亮一の過去
・朱美に会いにくる死んだはずの夫の謎


奇妙なほど関連性を感じる複数の事件
しかし、奇妙すぎて関連があると思いたくなくなる複数の事件
あまりに理解不能な謎の数々
それでも全てが一本の流れに集約される

前作・魍魎の匣は全てに関連性があると思わせておいて実は別の事件が混ざってたりしてましたが、今作は違います。

全ての事件に気持ちが悪いほど関連性があるが、さすがに背景の規模が大きくなり過ぎて 1 つには収束しないだろう。という思い込みを見事に打ち破ってくれます。果てしなく広げた大風呂敷を手のひらサイズに折りたたむ伏線回収タイムは正に芸術品。


あとは登場人物関連のミスリーディングが最高
やってくれたぜ京極夏彦
なんという京極夏彦
本気でだまされました。
ミスリーディングものにはなかなか出会えないので嬉しいですね。


ただ、心理学やら古事記神代記などの薀蓄話がガンガン絡んでくるので、とにかく話がややこしい。
リタイアする方もいるんじゃないかと。
また、それらの薀蓄が伏線回収タイムでも登場するので、そこで挫折すると伏線回収の感動が無くなる罠。
私自身、すでに何回か読んでますし。
やはり、あれだけの大風呂敷を畳むには、大規模な設定・背景を用意せざるをえないのか。


それでも、予備知識がないと全く理解できないというものではないですし、京極堂もなんだかんだ言って説明してくれるので丁寧に読めば何とかなると思ってます。大切なのは粘り強くあること。筋をちゃんと理解できたときの面白さは折り紙付ですよ。






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