えばーずらいん

時よ止まれ 君は誰よりも美しいから
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感想 レビュー: 魍魎の匣 

魍魎の匣 (講談社ノベルス)魍魎の匣 (講談社ノベルス)
(1995/01)
京極 夏彦

商品詳細を見る
 



[あらすじ]
暗い性格で友達もいなかった楠本頼子は、クラス一の秀才で美少女の柚木加菜子に突然「私たちは互いが互いの生まれ変わりなんだ」と声をかけられる。

不思議な事ばかり言い、難しい文芸雑誌を読む加菜子に戸惑う頼子だが、互いに孤独だった二人は親交を深め、2人で最終電車に乗って湖を見に行こうと約束するが、加菜子は中央線武蔵小金井駅のホームから突き落とされ、列車に轢かれてしまう。

その列車に、たまたま勤務帰りの刑事・木場修太郎が乗り合わせていた。
木場は加菜子が運ばれた病院に向かうが、そこへやってきた加菜子の姉・柚木陽子を見て目を疑う。
彼女は木場が密かに憧れる女優・美波絹子に瓜二つだったのだ。

瀕死の重傷を負った加菜子は、謎の研究所に運ばれ、集中治療を受ける。

丁度その頃、武蔵野を中心に、バラバラ死体が相次いで発見される。
事件を取材する中禅寺敦子と、それに付き合っていた関口巽、鳥口守彦は、森の中で道に迷ううちに、謎の建造物を見つける。それは正方形の巨大な、まさに匣だった。

そう。
匣は加菜子の運ばれた高度な医療研究所だった。

そして、厳戒態勢の中、治療を受けていたはずの加奈子は忽然と姿を消す。

さらに、次々と起こる匣にまつわる事件。

繋がりそうで繋がらない。
そんないくつもの事件が繋がったその時、
匣の蓋は外される―――


布瑠部、由良由良止布瑠部





以下、内容に触れています。





[感想]
百鬼夜行シリーズの第 2 弾。
最高傑作との声も高いようです。

武蔵野連続バラバラ事件、柚木加菜子殺人未遂・誘拐事件、穢封じ御筥様、久保竣公が手掛ける奇妙な新作の幻想小説・匣の中の娘。これらは関連性がありそうだが、繋がりがあるという証拠はない。関連性は非常に曖昧模糊としたものである。そして、先が全く予測できない。錯綜する登場人物たち。

しかし、最終的には平行線上にあった匣に関連する奇妙な事件、出来事が綺麗に繋がっていく。
でも、全てが一本に集約するわけではないんですよね。
ある部分では関わっているけど、ある部分では関わっていない。
全部が関連事件かと思いきや、絶妙な割合でフェイクもある。
まさに芸術的でした。

ミステリー要素に難があった前作とは異なり、伏線の回収は唸らせるものがありました。
度肝を抜かれるとはこのことでしょう。
細かい設定も伏線に利用されており、ミステリーとしての精巧さのレベルも前作よりも格段に上昇しておりました。

また、前作同様、犯行に至るまでの心理的なプロセスが非常に面白かったです。
京極堂の構築する世界観に飲まれてしまう。
説得されてしまう。
登場人物たちの考え方、感情が当然だと思ってしまう。
分量が非常に多い作品ですが、集中して読み始めるとグイグイ引き込まれます。

登場人物のキャラクターもしっかり立っており、ただの会話も楽しめました。
あと、木場修が格好良すぎて泣ける。
「何の呪文だ。俺には効かねえな」とか、どんな燃えゲーだよwww

長編でとっつきにくい以外はお勧めできます。
非常に面白い作品ですよ。



ネタバレ全開の解説動画です。
御用じゃのイメージが合いすぎて吹いたww



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