えばーずらいん

時よ止まれ 君は誰よりも美しいから
2017 051234567891011121314151617181920212223242526272829302017 07

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] コメント(-) | トラックバック(-) | スポンサー広告

感想 レビュー:月姫 

[ソフトハウス]
TYPE-MOON


[シナリオライター]
奈須きのこ
(敬称略)

[絵師]
武内崇
(敬称略)

[管理人から作品へ]
―――その約束を、覚えている。
―――その笑顔を、覚えている。
―――なにもかも、覚えている。

そして、その悲しさが忘れられない。
そして、その切なさが忘れられない。


だからこそ、つい、彼女たちの幸せを願ってしまう。

[あらすじ]
幼い頃の事故の後遺症から、モノの壊れやすい線―――
『死の線』を見る能力を持った主人公、遠野志貴。

事故から八年の間預けられていた親類の家を離れ、志貴は実家へと戻る事となる。
そこで彼を待っていたのは、すでに他人のような妹と二人の使用人だった。
古びた洋館での慣れない暮らしに戸惑いながら、志貴と少女達の新しい生活が始まる。

時を同じくして多発する猟奇殺人事件。
その被害者は一様に全身の血液を抜かれていた。
ある出来事がきっかけとなり、
志貴は『吸血鬼』達の壮絶な戦いに巻き込まれていく事となる―――

純白の吸血鬼は微笑む。

『私を殺した責任、とってもらうからね』




以下、内容に触れています。
主観判断ですが、ネタばれは反転しておりますし、
CGなどを貼ってはいませんが、自己責任でお願いします。
また、作品について譲れない想いをお持ちの方も自己責任でお願いします。




[シナリオ]
悲しすぎて、切なすぎるお話。
ビジュアルノベル形式の伝奇、ややミステリー。
遠野志貴が巻き込まれた吸血鬼関連の事件の話、自身の過去にふれる話。
テキストは当て字満載の中二病。
Fateほど戦闘重視ではないですが、セリフの熱さ・名言の度合いは予測通り。
ビジュアルノベルと言うことをフルに利用して、テキスト表示形式にも一工夫されてたりとプレイすれば引き込まれること間違いなし。
そんな同人ゲームです。

もう一回言いますよ!
悲しすぎて、切なすぎるんです。
どのヒロインもTrueエンドは物悲しい、思わずホロリと涙してしまうような切なくて、
でも陰鬱ではなく非常にすっきりとした良い終わり方。


それに加えて、シナリオの緻密さ。
設定、世界観をフルに違和感無く使い、なるほどと唸らせる展開は非常に面白く、ミスリーディングへの誘い方や事件の真相への展開に至っては上手いなとしか言いようがないです。
ALL AROUND TYPE-MOON ドラマCD『アーネンエルベの1日』で、TYPE-MOON3作品(空の境界、月姫、Fate)が全て伝奇と言うジャンルでありながら、アルクェイドが『月姫はなんていうか、ミ、ミステリー?』って言ったのが納得できるシナリオ。

何か言うとしたら、ハッピーエンドと手放しで喜べるものがないということと、何年も前の同人ゲームなので高価かつ手に入れにくいということと、コンプまで30時間弱と長めと言うことくらいです。


[ルート感想、キャスト]
ルートは吸血鬼の設定をメインに描いた表ルート(アルクェイド、シエル)

遠野志貴自身の設定をメインに描いた裏ルート(秋葉、翡翠、琥珀)が存在。

Fateと違いルート選択にある程度の自由度がありますが、伏線回収の段階的な意味も込めて、
アルクェイド→シエル→秋葉→翡翠→琥珀
の順番が個人的には推奨。

感想は全て『切なかった』で終わりそうなため書けません。
内容書いても設定が即ネタばれするので書けません。


●アルクェイド・ブリュンスタッド(Arcueid Brunestud)
なんの意味もないけど、それはきっと、きっとすごく楽しいよ―――

開始早々、主人公によって肉片に変えられる純白のアーパー吸血鬼。
メインヒロインであり、人気投票では毎回不動の1位であるが、アルク・シエルルート以外の出番がほとんど皆無であるため、メインヒロイン中ダントツで1番出番が少ない。
なんか書いてて悲しくなってくるなこの現実。

●シエル(Ciel)
ありがとう。たとえ嘘でも―――先輩が先輩でいてくれて、良かった

カレー先輩。頼れるお姉さん。
眼鏡で可愛い先輩ではなく、眼鏡を取ったら可愛い先輩。
御節介な説明役と言うことで他ルートにも顔を出し、ゲームオーバー時のミニコーナーにも出演してるため地味に出番が多い。
ただ、ルートのインパクト的なことも加味してやっぱり地味……
シエル先輩がいなかったら理解できない設定とか結構あるのに……
攻略サイトとかでもどこで攻略してもいいとか書かれてるし、人気投票もかなり危ない位置だったと思うし、グッドエンドでは吸血鬼の姫様に主人公とられてるし、なにかと運が悪い。


●遠野秋葉
ちゃんと……戻って、来ますよね……?

御存知、俺の妹。
以下、説明不要。全てがガチ。
言葉にしたら劣化する(マテ
秋葉の兄に対する想いを知った瞬間、守ってやりたくなった、幸せにしてやりたくなった。
今でも思い出すとグッとくる。


●翡翠
Trueの方のエンディング直前はどうでしたかと聞かれると泣いたとしか答えられない。
エピローグはどうでしたかと聞かれると何も考えられなくなったとしか答えられない。
月姫の真実を描いたルート。
あなたを犯人です。


●琥珀
ノーコメント。
色々とお楽しみに。


[原画、CG、演出]
●CG枚数:148枚
結構昔の作品ですしね、作画も変わってますし、塗りやCGの作りも……
とか言いたくなりますが、同人ゲームですからね。
金も時間も人手も足りない状態でCGが148枚もある時点ですでに凄い。

なにより、グラフィック面では立ち絵のバリエーションの多さがインパクトありますね。
武内崇さんも(電撃月姫第3回で)おっしゃってましたが、月姫のグラフィック面でのコンセプトは質より量となってます。
別にクオリティが置き去りにされているわけではなく、表情の豊かさが凄いです。
立ち絵の豊富さで言えば、最近の商業ゲーム相手でもいい勝負するんじゃないかなーとか思ってます。
立ち絵の多さと利用法に定評のあるTYPE-MOONの原型はここにあったわけですね。
ホント、1キャラあたり多くて15種類くらいあった気がします。

[サウンド、ムービー]
●ED:EVER AFTER
ディスクをドライブに入れとかないとBGMが流れない仕様。
KATEさんのアルバム『EVER AFTER』が代用できますが、少々面倒なのは諦めが肝心。
あと、私のPCの仕様が関係しているのか、BGMがリピートされなかったりして多少不便です。
まあ、同人ゲームなのでその辺は御愛嬌と言うことで。

一番気に入ってるのはやっぱりEDのEVER AFTER
月姫のエンディング曲として、余韻に浸れる良い曲です。
ボーカル曲は無いですけど、
ボーカルのないエンディングだからこそ出せる感覚というのも良かったです。
あとは幻舞、訣別、月下も好き。望郷は神!

どのBGMも雰囲気に合った曲ばかりでしたが、
どうしても全体の尺が長いので飽きてくるのもまた事実。
表ルートと裏ルートで若干異なってたら、なお良かったです。

[その他]
回想モードが無かったり、ディスク入れとかないとBGM流れなかったりするけど発売時期と同人ソフトなのを考慮に入れて許してあげよう。
むしろ、面白かったのでその辺は気になりませんww

プレミアついてごらんの有様な値段ですが、新作ゲームと大差はないです(2009.3.25現在)。
欲しい人は頑張って下さい(オイ

あと、個人的には教えて!知得留先生!!が面白い。
Fateでいうタイガー道場と同じですが、果たしてこれを全部見た方はいったい何人いらっしゃるのやら。
どこを見たのかというのがないので相当苦労しそうですねw

[総合感想]
今の感覚で行くとCG、サウンド、システムに若干不満が残るものの、
プレイ中はそれを全く感じさせない面白さ。
期待していたシナリオも先を読みたくなる出来で満足です。
残酷なシーン、鬱なシーンなど痛々しいと感じてしまうシーンは多めですが、
それをバッドエンドでもご都合主義の手放しハッピーエンドでも終わらせず、
切ないながらもすっきりさわやかな気持ちも残して終わるので、プレイ後の余韻は最高です!


やっぱり、元が1,000円、2,000円の同人ゲームに
中古価格8,000円弱もかけるのはキツイですが(2009.3.25現在)、
Fateや空の境界を気に入った方なら満足できると思います。

さあ―――直死の魔眼が視るセカイヘ行きましょうか。


コメントの投稿はこちらです













管理者にだけ表示を許可する
― Main Contents ―
― Information ―


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。