えばーずらいん

時よ止まれ 君は誰よりも美しいから
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【感想】 猫泥棒と木曜日のキッチン 

猫泥棒と木曜日のキッチン (新潮文庫)猫泥棒と木曜日のキッチン (新潮文庫)
(2008/11/27)
橋本 紡

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[著者]
橋本紡


[ひとこと]
タイトルからは想像できない、深いテーマ性
生きることへの基本が描かれた一冊

無視してきたトラウマは、ふとした瞬間に自覚されるもの。
そのときに、その痛み達が自分を守ってくれていたことに気づく。
そして、そこでさらに成長できるんだと実感できる。


[あらすじ]
お母さんが家出した。

あっさりとわたしたちを捨てた。

残されたわたしは、だからといって少しも困ったりはしなかった。

友人の健一くん、弟のコウちゃん。

ちょっとおかしいかもしれないが、それがわたしの新しい家族。

壊れてしまったからこそ作り直した、大切なものなのだ。

ちょうどそのころ、道路の脇であるものを見つけて。




以下、内容に触れています。




[感想]
悲劇はいつも突然
数々のトラウマを抱え、それでいてそれらを無自覚なみずき。普通の高校生では想像できないような苦労を冷静に受け入れ、生きることを冷徹に捉え、淡々と生活を続けるみずき。どこか非常に危なげな彼女の在り方が彼女自身、そして、彼女に恋をしている健一の語り口でつづられる。子供は悲劇に対して無力なのだ、そう思ってどこか諦観している少女がいた。

ちなみに、そんな少女を描いていながらも、一見トラウマを抱いているようには見せないのが非常に上手かったと思う。



自分と向き合う瞬間
親がどうしようもない場合、子供が大人になるしかない。みずきは実年齢に反して大人になることを強制された少女なのである。でも、過去のトラウマは、いつの日かしっかりと向き合って乗り越えていかなければ、自分を壊してしまうものだと思う。

ある出来事をきっかけに彼女の中の年相応の部分が溢れ出し、やっと過去の痛みと向き合えるようになる。作中での事件は、みずきに痛みを自覚させるためのスタート地点だったのだと気づいた頃には、すでに私は泣いていた。



みずきの成長
生きることについて『それでいい』と言っていたみずき、生きることについて『それでかまわない』というみずき。言葉単独の意味は似ているけれど、その裏に隠された力強さは段違いである。肩肘を張らずに前向きに行こう。言葉では上手く表現できないけれど、何かを教えられた気がする。


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